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「大陸を……修復……」
「大陸を……修復……」


「CCアーカイブスに記録されている情報は、すべて何かしら{{傍点|文章=大陸規模の地球の破損}}に関連したものだ。我々の知らないこれらの大陸的ダメージは、当初は何の関係もないパラレルワールドで起きた話だと考えられていた。……しかし、結論としては、これは我々のいるこの世界の……まあ、何と言うか、{{傍点|文章=この世界がこの世界に上書きされる前の過去}}から分岐した世界で起きた話だということで合意された。ここにおいて、CCアーカイブスもそうだし、先の探査機の記録さえ残しているYGT財団が一枚噛んでいるのはまず間違いない。彼らの本分からしても、大陸を修復しているのはおそらくYGT財団なのだろう」
「CCアーカイブスに記録されている情報は、すべて何かしら{{傍点|文章=大陸規模の地球の破損}}に関連したものだ。我々の知らないこれらの大陸的ダメージは、当初は何の関係もないパラレルワールドで起きた話だと考えられていた。……しかし、結論としては、これは我々のいるこの世界の……まあ、何と言うか、{{傍点|文章=この世界がこの世界に上書きされる前の過去}}に起きた話だということで合意された。ここにおいて、CCアーカイブスもそうだし、先の探査機の記録さえ残しているYGT財団が一枚噛んでいるのはまず間違いない。彼らの本分からしても、大陸を修復しているのはおそらくYGT財団なのだろう」


「うーん、いやあ、全然意味わかんないですね。そもそも大陸を修復って、具体的にどういうことなんですか?」
「うーん、いやあ、全然意味わかんないですね。そもそも大陸を修復って、具体的にどういうことなんですか?」
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「そうだな……まず、十円ハゲと十円玉の関係について、こういうことが言える。『{{傍点|文章=十円ハゲがあるならば}}、{{傍点|文章=すなわち毛髪境界の相が十円玉の形状であることが成立するならば}}、{{傍点|文章=十円玉が形而下的に実在することが成立する}}』」
「そうだな……まず、十円ハゲと十円玉の関係について、こういうことが言える。『{{傍点|文章=十円ハゲがあるならば}}、{{傍点|文章=すなわち毛髪境界の相が十円玉の形状であることが成立するならば}}、{{傍点|文章=十円玉が形而下的に実在することが成立する}}』」


「え……? つまり、十円玉が実際に存在しているのは十円ハゲがあるからだ、みたいなことですか?」
「え……? つまり、十円玉が実際に存在しているのは十円ハゲがあるおかげだ、みたいなことですか?」


「うーん、まあ違うな。正確に言えば、十円ハゲが示すのは、『十円玉が{{傍点|文章=存在している}}』ことというよりも『十円玉が実際の存在として{{傍点|文章=成立したことがある}}』ということだ。現在の状態には関係なく、ただ過去いつかのタイミングでの『成立』という一点のみを担保する」
「うーん、まあ違うな。正確に言えば、十円ハゲが示すのは、『十円玉が{{傍点|文章=存在している}}』ことというよりも『十円玉が実際の存在として{{傍点|文章=成立したことがある}}』ということだ。現在の状態には関係なく、ただ過去いつかのタイミングでの『成立』という一点のみを担保する」
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「なるほど。でもそれって結局、当たり前のことじゃないですか? ○○ハゲが存在する以上、その成立要件である『○○の形状』が必要になってくるわけだから、必然的に○○は実際の存在として少なくとも過去のどこかにはあったことが分かりますし」
「なるほど。でもそれって結局、当たり前のことじゃないですか? ○○ハゲが存在する以上、その成立要件である『○○の形状』が必要になってくるわけだから、必然的に○○は実際の存在として少なくとも過去のどこかにはあったことが分かりますし」


「……そうだな、話が散らかってきたから、いったん整理しよう。つまり……まあ、もう少しは感づいているかもしれないが、YGT財団は『{{傍点|文章=大陸ハゲ}}』{{傍点|文章=を作り出すことで大陸を修復している}}んだ」
「ああ、そうだな。でも、ここで面白い考えが浮かんでくる。……もし、『{{傍点|文章=存在しないもの}}』{{傍点|文章=のハゲ}}を作ることができたら?」


「大陸ハゲ……なるほど、確かに実在が毀損されたものであるなら、『破壊される前の形状』という{{傍点|文章=その事物の実際の実在に基づかない形状}}が存在する……しかし、それでも、大陸ハゲを生み出すことで大陸が修復されるというのはおかしいでしょう。その論理に則れば、大陸ハゲが示すのは『大陸が実際の存在として成立したことがある』というだけのことであって、まあもちろんそれは誤りではないでしょうけど、大陸を修復するなんて大仕事と結びつくはずがありません」
「……それは、つまり……『存在しないもの』がどこかで成立していたことになる? いやいや、でも、○○ハゲを作るには{{傍点|文章=その○○の形状が必要}}なんですよ。存在しないものの形状なんて無いでしょ。そんなもの作れませんって」


「ああ、そうだ。破壊される前の大陸の形状を毛髪境界の相として落とし込んだところで、その大陸が復活するなんてことはない。そもそも、実は{{傍点|文章=我々は大陸の形状なんてもの知らない}}だろう? 普通に大陸ハゲを作ろうとしても、それは成功したところで『世界地図ハゲ』にしかならない」
「そうだな……まあ、先に言っておくと……少しは感づいているかもしれないが、YGT財団は『{{傍点|文章=大陸ハゲ}}』{{傍点|文章=を作り出すことで大陸を修復している}}んだ」
 
「『大陸ハゲ』……!? ……なるほど、確かに実在が破壊・毀損されたものであるなら、『破壊される前の形状』という{{傍点|文章=その事物の実際の実在に基づかない形状}}が存在する……しかし、それでも、大陸ハゲを生み出すことで大陸が修復されるというのはおかしいでしょう。その論理に則れば、大陸ハゲが示すのは『破壊される前の大陸が実際の存在として成立したことがある』というだけのことであって、まあもちろんそれは誤りではないでしょうけど、大陸を修復するなんて大仕事と結びつくはずがありません」
 
「ああ、そうだ。破壊される前の大陸の形状を毛髪境界の相として落とし込んだところで、その大陸が復活するなんてことはない。そもそも、実は我々は{{傍点|文章=実際の大陸の形状なんてもの知らない}}だろう? 普通に大陸ハゲを作ろうとしても、それは成功したところで『世界地図ハゲ』にしかならない。地学の専門家たちが結集した全地球の地理的データで以て大陸ハゲを作ろうとしてさえ、それは『大陸3Dモデルハゲ』にしかならないんだ」


「じゃあ、『大陸の修復』は、いったいどうやって……」
「じゃあ、『大陸の修復』は、いったいどうやって……」


「いったん話を戻そう。『○○ハゲが成立することは、○○の実在が成立することの{{傍点|文章=十分条件であるが必要条件ではない}}』。お前は、○○ハゲの成立要件に含まれる『○○の形状』は○○の実在に規定されると言った。しかし……さっきの『破壊される前の形状』という論理以外にも、抜け穴があるんだよ」
「いったん話を戻そう。……『{{傍点|文章=存在しないもの}}』のハゲについて、お前は、『存在しないものの形状なんて無い』と言った。しかし……さっきの『破壊される前の形状』という論理以外にも、抜け穴があるんだよ」
 
「抜け穴……?」
</blockquote>
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*たしかに実在が毀損されたものならば実在に基づかない形状が存在するが、さっき現状に関係ないって言ったじゃん直りゃしないじゃん
*正解! それにやったとしてもそれは世界地図にしかならない。だがそれを打破するのが"青林檎"!
*大陸は壊されづらいので存在成立が存在とほぼ同義になる
*大陸は壊されづらいので存在成立が存在とほぼ同義になる
*認識で実在が生まれるか? 全部妄想なんじゃないのか?
**↑主観の世界に俺らは生きてんだから同じだろうよ 全人類の認識改変が現実改変とどう違うかなんてわかんねえだろ
*アフロ類推の地球球面みなし頭頂→爆音
*アフロ類推の地球球面みなし頭頂→爆音
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