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目が見える桜並木の充血 | 目が見える桜並木の充血 | ||
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===加藤木彧雄「月ごとの短歌」=== | |||
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1月 飛行機に乗るのに宝くじは買うような人だけ集まる神社 | |||
2月 幼子が外に追い出す鬼たちの心は常に服で溢れり | |||
3月 知らない花のコサージュを身につけて練習どうりの卒業式を | |||
4月 「来年もきっと桜を見れるから」花見をしない病室の祖父 | |||
5月 五月雨が作る刹那の水紋になる妄想をするような日々 | |||
6月 校舎裏名前も知られぬ花たちを今日だけ照らす夏至の太陽 | |||
7月 もう今は終わってしまっているような恋を見上げて飾る短冊 | |||
8月 夏の果て過ゆく季節に抗って祭りは花火の途中で帰る | |||
9月 本当の月の姿を知りたくて見る十五夜の前の夜の空 | |||
10月 はちまきを巻いて見上げる空 今日はあの万国旗に手が届きそう | |||
11月 木枯らしに吹かれ散りゆく街路樹の葉を見つめてる冬服を着て | |||
12月 クリスマスツリーもリースも無くなって大掃除する二十六日 | |||
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