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| 光玄6年5月25日午前7時14分22秒 アドベント中枢区 D-23-あ 特別区 祈誓門 ゼノビア-アトランティス平和条約(Zenobia-Atlantis Peace Treaty"ZAPT")締結式会場にて
| | ----- -- - ---こちら月着陸船「raider」。軌道臨界高度3,200mに到達。世界標準時1982年5月25日A.M5時29分 これより着陸の為降下を開始する。 |
| | --- -- ---- - こちら軌道周回司令船「signpost」。降下を確認。システムチェック:"all green"を確認。グッドラック。 |
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| ストームサンダー空対地ミサイルによる攻撃 死者、負傷者多数
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| | 通信終了 |
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| == ZAPT陸戦~ ==
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| 六川 通信網は?
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| オペレーター 祈誓門近くの48カ所の中継地点、全滅です!
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| 六川 生存確認が取れているのは?
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| オペレーター 現時点では12名。このうちゼノビアとアトランティスの要人はゼノビアの統括局幹部の1名とアトランティス総議会の2名で計3名です。
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| 六川 くそっ。要人が200名近く集まってて生存者3名かよ。軍部の生存者はいないのか。
| | 「15年だ。この計画は15年前に始まった。アポロ計画は7年で月に行った。アルテミス計画は5年で成功させたし、ジュノー計画は8年で木星まで到着した。」 |
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| オペレーター 現時点では確認できません。生存者の3名に治安維持隊を動かせる権限はありません。私達SATFは指揮官を失っています。「特殊警戒任務機動隊(Special alert task force)規定第3
| | 「あぁ、15年前にこの計画はスタートした。まさかここまでかかるとは大統領だって思ってなかったろう。ここまでの道のりは長かった、エドはそう言いたいんだろう?」 |
| 条」に則り、生存者の中で一番位の高い指揮官である六川アユム2等指揮官、つまり貴方に現時点で指揮権が移されます。命令を。指揮官!
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| 六川 急に命令と言われてもな、、、情報作戦班を連れてこい。何でも良い。生き残った人員やバイパス、中継点や、防犯カメラでも良い。情報の得られる全ての手段で情報をかき集めるように指示
| | 「ホワイト、よく分かってるじゃないか。まさか、月の裏側に行くだけなのにこんなにかかるとはね。月の表には7年で行けたんだ。8年か、ひょっとすると9年もたてば、行けるようになるだろう。そう |
| を出せ。
| | 思ってたんだ」 |
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| オペレーター アイオットの奴らを出すんですか?アイオットは正式名称が「Information Operations Team 情報作戦班」つまり情報統括課の指揮範囲内です。分かると思いますがこちらの指揮権の範
| | 「エドの言うことはお見通しだ。思えばこの40年間、いろんな事があった。」 |
| 囲外ですよ。権力を乱用したら、それこそこの混乱に乗じてクーデターとか反乱が起こるかもしれませんよ?
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| 六川 どこも自分の所で手一杯でクーデターなんざ起こす気も起きないさ。とにかく、今は緊急事態だ。指揮管轄なんてどうでも良い。動かせるあらゆる人員を動かす。スペシャルレスキューチー
| | 「全くもってその通りだよホワイト。40年前にはロシアが崩壊して15の小さな国になった。35年前にはその中の1つだったゼノビアが周りの勢力を飲み込んで強くなり始めた。一方アメリカはアトラン |
| ムの奴らも呼んでこい。たとえレスキューチームじゃなくても誰でも良いから呼んでこい。生存者の救助に当たらせろ。それと、自分たちだって暇なわけじゃない。どこかにミサイルを落と
| | ティス・プロジェクトを発動させて団結力を高め、国家解体宣言を出した後、メキシコ、カナダ、イギリス、日本、オランダとかと一緒にアトランティス連邦を作った。中国とインドは衰退していっ |
| した奴らがいるはずだ。直ちに戦闘準備。俺たちの任務は「要人を始めとした生存者をこのテロの犯人から何が何でも守ること」だ。アイオットは情報を一通り集めたらミサイルの発射地点
| | て、アジアじゃ残ってるのは日本と韓国、それにアドベントぐらい。25年前には日本と朝鮮半島の辺り、台湾があったところの辺りで巨大地震が起きた。かと思ったらアメリカ州の辺りでも巨大地震 |
| を洗い出せ。其処が奴らの拠点になってるはずだ。
| | と津波が襲ってきた。俗に言う8.21だ。」 |
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| 一同 「了解」
| | 「その頃お前はゴジラがアメリカに来たとか言って大騒ぎしてたな。お前は映画の見過ぎなんだ。」 |
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| 伝達員 情報局より通達!ゼノビア並びにアトランティス、どちらもお互いを敵視し合い交戦している模様!
| | 「昔の恥ずかしい記憶ってのは掘り起こさないもんなんだよホワイト。20年前にはエドウィン・ローバードが月の起源について新しい説を提唱し始めた。最初に聞いたときは馬鹿じゃないのかと思った |
| | が、検証すると辻褄が合ってくる。挙げ句の果てにはNASAが月へ行って検証しようと言い始めた。これが、俺たちの任務、ルナストーム計画がスタートした発端だった。」 |
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| 六川 (まぁ、そりゃそうだよな。200年間敵対しあってた仲だ。ミサイルなんて落とされたら罠にはめられたって思うだろう。)部隊を派遣して停戦を呼びかけろ。交通課でも良い。呼びかけぐ
| | 「昔じゃスマートビジョンなんて考えられなかっただろうなエド。一昔前までみんなあのまな板みたいなスマートフォンだったんだぜ。それが今や手首装着型デバイスになって、ボタンを押せば何もない |
| らいなら出来るだろうし、一応公安の人間だ。戦闘訓練されてないわけじゃない。
| | 空間に画面が映し出される。」 |
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| SATF隊員 指揮官。準備整いました。いつでも出撃できます。
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| IOT職員 ミサイルの発射地点を算出。発射地点は、、、du767232-12。これはつまり、、ん?
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| 六川 どうかしたのか?一刻を争う状況だ。簡潔に伝えてくれ。
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| IOT職員 これは、、つまり、、発射地点は「アドベント連邦管理局」です。はい、つまりこれは、アドベントのトップが発射したと言うことになります。
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| 六川 どういうことだ?アドベント管理局が?意味が分からない。そもそもこの条約は管理局が進めてきた条約だろう。
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| SATF隊員 指揮官。考えるのは移動中でも構いません。今すぐに出発しましょう。
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| 六川 、、、そうだな。SATF隊員、総員出発。
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| SATF隊員一同 「ラジャー!」
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| ===== 波乱と陰謀 ~アドベント中枢区へ移動中の指揮装甲車内にて~ =====
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| 六川 (それにしても、アドベント連邦管理局がミサイルを発射?馬鹿な。あり得ない。そもそも動機がないだろうし、ゼノビアとアトランティスが紛争なんか起こし始めたら管理局にとっては迷
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| 惑でしかないだろう。確かにアドベントの最高権力なら、いとも容易くミサイルを発射なんて事は出来ない話じゃないが、、、もしや誰かが管理局をジャックした?ミサイルを落としたのはお
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| とりだったのか?もしそうなら、我々は敵の本丸に正面からケンカを吹っ掛けるわけだ。激戦は間違いないだろうし、核ミサイルを発射できる設備を掌握されたことになる。そんなことされ
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| たらどれだけ、、、、いや待て。管理局なら核ミサイルを撃てる。じゃぁ何故祈誓門に撃たなかった?アドベントは半径700kmのバカデカ実験都市だ。祈誓門に核を撃っても自分たちには
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| 被害が及ばないだろうし、要人を殺して混乱に巻き込むという意味では核の方が絶対的に有利だ。それに一番の理由は、祈誓門の礼拝堂は構造的に爆発に強すぎる。並大抵のIED(即席爆
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| 弾)や地雷、個人携帯用ミサイルなんかじゃびくともしない。なにせあそこは「エデンの住人」が遺した聖なる遺物だ。誰にでもお目にかかれるオーパーツだからな。それこそ核とかじゃな
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| けりゃ破壊も出来ない。実際ストームサンダー巡航ミサイル一発なら損害は3割程度だ。その3割で要人が200名近く死んだのは不幸でしかなかったが、、)
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