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(何も浮かばなさすぎた悪人の行き着いた果て) |
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<br>「よくタイトルを見てよ。カタカナで書かれてるんだ。だから、こうも捉えられる。『a 九人しか出てこない話』」 | <br>「よくタイトルを見てよ。カタカナで書かれてるんだ。だから、こうも捉えられる。『a 九人しか出てこない話』」 | ||
<br>「『a 九人しか出てこない話』? どういうことです?」と問うたのは機長である。 | <br>「『a 九人しか出てこない話』? どういうことです?」と問うたのは機長である。 | ||
<br> | <br>「『a』は冠詞。つまり、『登場人物が九人だけの、一編の話』ってことだよ」 | ||
<br> 兄弟たちはざわめいた。「そんな曲解が」「意味はギリ通ってる、か?」「しかし、そうだったら何なんだ?」 | <br> 兄弟たちはざわめいた。「そんな曲解が」「意味はギリ通ってる、か?」「しかし、そうだったら何なんだ?」 | ||
<br>「そこだよ二郎兄さん。これが『a 九人しか出てこない話』なら、僕らは悪人じゃなくてもよくなる」 | <br>「そこだよ二郎兄さん。これが『a 九人しか出てこない話』なら、僕らは悪人じゃなくてもよくなる」 |
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