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   ――――NASAは、”[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%87%E3%83%B3%E6%98%9Fb 牡羊座ティーガーデンb星]”から文明的な信号を受信した。信号の内容は解析できなかったが、規則性、メッセージ性があり、ティーガーデン星bが[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%93%E3%82%BF%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%BE%E3%83%BC%E3%83%B3 ハビタブルゾーン]内に位置していることを踏まえると、ティーガーデン星bに文明が存在していることは間違いなかった。12.5光年離れたこの星に、NASAは「エクソダス」という新たな名前を付け、有人宇宙探査機を送ることを発表。地球の威信を賭けたプロジェクトにより、超広角光圧セイルを持つ最新鋭宇宙探査船「LICS-プレアデス」を建造。5人の宇宙飛行士達が20年掛けてこの星にたどり着くプロジェクトが始動した。
   ――――NASAは、”[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%87%E3%83%B3%E6%98%9Fb 牡羊座ティーガーデンb星]”から文明的な信号を受信した。信号の内容は解析できなかったが、規則性、メッセージ性があり、ティーガーデン星bが[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%93%E3%82%BF%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%BE%E3%83%BC%E3%83%B3 ハビタブルゾーン]内に位置していることを踏まえると、ティーガーデン星bに文明が存在していることは間違いなかった。12.5光年離れたこの星に、NASAは「フロンティア」という新たな名前を付け、有人宇宙探査機を送ることを発表。地球の威信を賭けたプロジェクトにより、スペースシャトルをモデルにした超広角光圧セイルを持つ最新鋭宇宙探査船「LICS-プレアデス」を建造。5人の宇宙飛行士達が20年掛けてこの星にたどり着くプロジェクトが始動した。




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ミッションステップ1:小型無人補給機を投入
ミッションステップ1:小型無人補給機を投入


 小型の補給機を先にエクソダスへのルートに送り込む。この補給機はプレアデス本機よりも遅いスピードで航行するため、プレアデスは途中で補給機を回収できる。なお、この補給機の名前は「アルペジオ」に決定した。
 小型の補給機を先にフロンティアへのルートに送り込む。この補給機はプレアデス本機よりも遅いスピードで航行するため、プレアデスは途中で補給機を回収できる。なお、この補給機の名前は「アルペジオ」に決定した。


ミッションステップ2:プレアデスをノアで打ち上げ、木星軌道に投入
ミッションステップ2:プレアデスをノアで打ち上げ、木星軌道に投入
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ミッションステップ3:スイングバイで太陽系を脱出
ミッションステップ3:スイングバイで太陽系を脱出


 スイングバイ加速によって太陽系を脱出する。牡牛座ティーガーディアンb星「エクソダス」のルートに探査機を調整する。
 スイングバイ加速によって太陽系を脱出する。フロンティアへのルートに探査機を調整する。


ミッションステップ4:太陽系外を航行
ミッションステップ4:太陽系外を航行


 太陽系外宇宙を航行、アルペジオ補給サプライ捕獲、そのまま光圧セイルとキセノン型イオンエンジンで加速しながらエクソダスまで航行。予定では20年間航行する。(中の乗組員はコールドスリープしている。)
 太陽系外宇宙を航行、アルペジオ補給サプライ捕獲、そのまま光圧セイルとキセノン型イオンエンジンで加速しながらフロンティアまで航行。予定では20年間航行する。(中の乗組員はコールドスリープしている。)


ミッションステップ5:エクソダスに到着
ミッションステップ5:フロンティアに到着


 エクソダス軌道に乗り、周回して着陸予定地点をマーク。
 エクソダス軌道に乗り、周回して着陸予定地点をマーク。
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ミッションステップ10:探索
ミッションステップ10:探索


生命の痕跡を1ヶ月間探索する。サンプルをTAVに入れる。1ヶ月間、エクソダスに乗組員はとどまる。
生命の痕跡を1ヶ月間探索する。サンプルをTAVに入れる。1ヶ月間、フロンティアに乗組員はとどまる。


ミッションステップ11:上昇
ミッションステップ11:上昇
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=== 事故の全貌 ===
=== 事故の全貌 ===


 エクソダス計画の事故は、ミッションステップ9から10にかけてに起きた事故(または事件)であり、エクソダスの文明が何らかの形で影響していた可能性が高いとされている。
 フロンティア計画の事故は、ミッションステップ9から10にかけてに起きた事故(または事件)であり、フロンティアの文明が何らかの形で影響していた可能性が高いとされている。


 事故に関係すると思われる最初の記録は、”ミッション:デイ7364”ログに書かれている「ミッションステップ9実行時に磁力を使用する計器類が一時的にシャットダウンした」ことである。この事故はプレアデスのメカニカルエンジニア兼生物学者のネヴィル・オードがログに概要を書き込んだのち、事故原因の考察を行っている。この考察時点では、船の位置を計算するコンピュータのジャイロコンパスに異常が起きたのだろうとしていたが、3分もすると計器は復活したと書かれている事から、実際にジャイロコンパスは調べていなかったと思われる。
 事故に関係すると思われる最初の記録は、”ミッション:デイ7364”ログに書かれている「ミッションステップ9実行時に磁力を使用する計器類が一時的にシャットダウンした」ことである。この事故はプレアデスのメカニカルエンジニア兼生物学者のネヴィル・オードがログに概要を書き込んだのち、事故原因の考察を行っている。この考察時点では、星の磁場により船の位置を計算するコンピュータのジャイロコンパスに異常が起きたのだろうとしていたが、3分もすると計器は復活したと書かれている事から、実際にジャイロコンパスは調べていなかったと思われる。


 尚、後日エクソダスを探索していたネヴィルは、バイタルサイン<ref>生体反応の事。ログには心拍数や血圧、体温、呼吸数などの記録が自動的に残るようになっており、心拍数などが基準値を下回り一定時間が経つと「死亡」と判断される。</ref>が''' ログから消失 '''<ref>普通バイタルサインは生存や心肺停止、危険状態、死亡などを常に示すものであり、サインが消失と言うことは宇宙服を脱いだことと同義である。よって、普通はあり得ないことである。</ref>する3時間前に「デイ7364は間違いだった」という書き込みを残している。これは、ジャイロコンパスの異常が計器のシャットダウンに繋がったのではないことに気づいた事を現していると考えられる。
 尚、後日フロンティアを探索していたネヴィルは、バイタルサイン<ref>生体反応の事。ログには心拍数や血圧、体温、呼吸数などの記録が自動的に残るようになっており、心拍数などが基準値を下回り一定時間が経つと「死亡」と判断される。</ref>が''' ログから消失 '''<ref>普通バイタルサインは生存や心肺停止、危険状態、死亡などを常に示すものであり、サインが消失と言うことは宇宙服を脱いだことと同義である。よってあり得ないことである。</ref>する3時間前に「デイ7364は間違いだった」という書き込みを残している。これは、ジャイロコンパスの異常が計器のシャットダウンに繋がったのではないことに気づいた事を現していると考えられる。
 
 


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 ミッション・デイ11(探索開始より271時間、GPSよりエクソダス・ベースキャンプにいると思われる)
 ミッション・デイ11(探索開始より271時間、GPSより遺跡のキャンプにいると思われる)


 「11日目の探索を行う。今回は探索範囲を移動させ、これまでの地質学的調査から文明の痕跡を探す生物学的調査に移行する。ミッションの最重要ポイントだ。気を抜くな。」
 「11日目の探索を行う。今回は探索範囲を移動させ、これまでの地質学的調査から文明の痕跡を探す生物学的調査に移行する。ミッションの最重要ポイントだ。気を抜くな。」
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 「こちらガイダンス、フライト・スペーツスーツのヘルメットディスプレイが点きません」
 「こちらガイダンス、フライト・スペーツスーツのヘルメットディスプレイが点きません」


 「任せて、自分とガイダンスはキャンプに残って応急修理をする。直ったら探索範囲まで急いで行くから、先に行って」
 「電池の問題だと思う。自分とガイダンスはキャンプに残って応急修理をする。直ったら探索を再開するから、先に探索しておいて」


 「ヤー。探索開始」
 「ヤー。探索開始」
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 「パイロット、どうした」
 「パイロット、どうした」


 「バイタルサインインジケータが、全部フラットになってる」
 「バイタルサインインジケータが、全部フラットになっている」
 
 「フラット?そんなわけない。俺は今ここにい、待て。俺もフラットだ。」
 
 「まさか全員故障してる?私もフラットになってる」
 
 「プレアデス本機に何か異常が起きたんじゃないか?」
 
 「こちらナビゲーター、プレアデスには異常ありません」
 
 「どういうことだ。昨日までこんなことはなかった。不可解だ」
 
 「キャプテン、俺のバイタルサインがさっき正常に戻りました。」
 
 「OK。きっともうすぐ全員直るはず。探索は続行するわ。」
 
  (中略)
 
 「こちらエンジニア。座標6-γに来て。人工物と思われるものを発見。」
 
 「人工物だとすれば、我々の名は人類初の太陽系外惑星到達者であり、人類初の地球外文明発見者として轟く事になる。急いで鑑定を行わなければ。」
 
 「こちらパイロット、6-γ到着。人工物はどこ?」
 
 「まだ人工物と確定しては居ないが、、、これだ。」
 
 「何だこれ。立方体の、、全ての面に何かの模様が描かれてる。模様に規則性がありそうだし、ここに文明が存在したのは間違いなさそう。」
 
 「こちらキャプテン。目標地点まで到着した。ガイダンスは生物学者で専攻も文明だから彼女に見てもらうのが早そうだけれど」
 
 「そういえばガイダンスはどこに?」
 
 「ガイダンス?」
 
 「応答せよ、ガイダンス。応答せよ、ガイダンス!」
 
 「ナビゲーター、ガイダンスのGPS位置は何処を指している?」
 
 「こちらナビゲーター、変な質問ですね。ガイダンスは6-γ地点に到着しています」
 
 「 」
 
 「そんなはずない。ガイダンスはここに居ない。もう一度チェックしろ。ガイダンスはどこに居る?」
 
 「GPS位置を更新――――ガイダンスは6-γ地点に到着しているはずです。彼女のスーツのGPS装置は6-γを指しています。狂いはありません」
 
 「どういうことですか?ガイダンスはここに居ないはずです、キャプテン。」
 
 「えぇ、もちろん、ガイダンスはここに居ない。なのにここにGPSがあるなんておかしい。当たり前の事――――まって。私の足元のこれは何?」
 
 「これは、、、フライトスーツの、、切れ端?」
 
 「こっちは、確かにGPS信号発信装置だ。」
 
 「ちょっと待って、どういうこと。ガイダンスのスーツとGPSがここに落ちてるって言うのは、ガイダンス本人はどうなったの?」
 
 「それは誰にも分かりませんが、何かが起きている事は事実です。この立方体を持ち帰って、ガイダンスについてベースキャンプで議論して捜索しましょう。この星には文明がまだあるのでは?」
 
 「文明が存在するかどうかは二の次として、立方体を持ち帰るのは良い提案。早急に持ち帰る。」
 
 「ヤー、キャプテン。」
 
 「エンジニア、手伝って。そっちを持って。」
 
 
    雑音(識別結果:歌唱音に類似、12秒間)
    雑音(識別結果:電子音に類似、3秒間)
 
 
 「何、これ」
 
 「分からない。俺が立方体の角を触ったら、動き出した」
 
 「キャプテン、危ない!」
 
 「キャプテン!」
 
 「キャプテン!」
 
 
 
    雑音(識別結果:土砂崩れに類似、1分間)
 
 「こちらナビゲーター。土砂崩れ発生。直ちに避難して下さい。」
 
 「クソ、キャプテンが巻き込まれた。ガイダンスも居ない。全員走れ!」
 
 
 
 
 
    雑音(識別結果:識別不可能)
 
 「逃げr」
 
 
 
 
 
 
 「何だあれ何だあれ何だあれ」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
    雑音(識別結果:爆発音に類似)
 
 
 
 
 
 
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