10,123
回編集
編集の要約なし |
編集の要約なし |
||
| 1行目: | 1行目: | ||
==現在のん代五種の実施状況== | ==現在のん代五種の実施状況== | ||
常習者たちは、受験の悪魔が囁く創作への甘い怠惰に飲まれようとしていた。[[WikiWiki:秀逸な記事|秀逸な記事]]選考はずるずると不開催が日常になり、[[WikiWiki:コンテスト|定例コンテスト]]は記憶の彼方。そんな体たらくで日々が過ぎ去る中、記念すべきWikiWiki三周年アニバーサリーを前に、常習者たちはようやく危機感を抱いた。このままではいけない。生活に、社会の要求に創作を奪われてなるものか。今までの分を取り返せ。記事に、ノベルに、公序ソングに、構談社、そして麻薬草子を皆でコンテスる、ヨーグルトの祭典をしよう。常習者たちはイベントルームで五つのお題を決定し、{{日付_両暦併記|f=2|y=2023|m=11|dt=05}} | 常習者たちは、受験の悪魔が囁く創作への甘い怠惰に飲まれようとしていた。[[WikiWiki:秀逸な記事|秀逸な記事]]選考はずるずると不開催が日常になり、[[WikiWiki:コンテスト|定例コンテスト]]は記憶の彼方。そんな体たらくで日々が過ぎ去る中、記念すべきWikiWiki三周年アニバーサリーを前に、常習者たちはようやく危機感を抱いた。このままではいけない。生活に、社会の要求に創作を奪われてなるものか。今までの分を取り返せ。記事に、ノベルに、公序ソングに、構談社、そして麻薬草子を皆でコンテスる、ヨーグルトの祭典をしよう。常習者たちはイベントルームで五つのお題を決定し、{{日付_両暦併記|f=2|y=2023|m=11|dt=05}}の宣言を以て第一回ん代五種を開始した。これでWikiWikiは再びあの頃の活気を取り戻すと、みな信じて疑わなかった。しかし、この希望の中に始められたん代五種は、想像を絶する苦難の道のりを強いられることとなる。 | ||
締切は、{{日付_両暦併記|f=2|y=2023|m=12|dt=06}} | 締切は、{{日付_両暦併記|f=2|y=2023|m=12|dt=06}}とされた。猶予は31日間、まるまる一か月分である。ただし、この「締切」は、一般的なそれとは大きく趣を異にするものだった。誠実で賢い常習者たちは、自らの怠惰を客観視し認めていた。我々が締切を見据えて計画を立て、それを実行するということが果たしてできるだろうか? できない。馬鹿なことを言わないでくれ。故に彼らは、ん代五種のルールの中で、一般に致命的問題になる「締切に間に合ったかどうか」というファクターを、ただの得点計算の一プロパティに落とし込んだのだ! これは怠け者の創作成果を見捨てないという意思を第一の理由として作られたが、同時に提出を早めるインセンティブとして設計されてもいた。締切に間に合えば加点されるのはもちろん、締切から遅れれば遅れるほど減点を受けるから、たとえ締切に間に合わなかったとしても、その常習者は燃え尽きてやる気をなくすのではなく、むしろそこから自分の案を五榜の掲示にある名の下にサーバーに刻み付けるために一念発起するだろう。常習者たちは最大のパフォーマンスを発揮し、ん代五種を成功へと導くのだ。 | ||
しかし、まもなく最初の躓きが訪れた。締切日に提出されたコンテンツは、芯案「きみがよ~ん」とNotorious案「僕と卵焼き」、このたった二件だけだったのだ。常習者たちは本来、ん代五種に提出される総コンテンツはどんなに少なくとも二桁に登るだろうと予想していた。取り組むべきものは、一人当たり五つもあるのだから当然だ。そうなると、締切前に提出されたものが二件だけというのは、せっかく作った提出日採点ルールを活用するにはあまりに少なすぎる。ほとんど全てのコンテンツが締切後に提出されることになるなら、提出済みの案に比して減点されてしまうことに対する負のインセンティブの威力は弱まる。あるいは、そんな理屈を並び立てずとも言えるのは、たった二件であることの愚かさ、軽薄さ、だらしなさであろう。流石に舐めてる。結局のところ常習者たちは、自虐と自己弁護を混ぜ合わせた毒のスープを煮込んでいるだけだったのだ。そこに正義は無かった。そこで常習者たちは談合し、「締切」を{{日付_両暦併記|f=2|y=2024|m=01|dt=26}}まで延ばすという策を講じた。「グレキ一月廿六日」の看板が、こうして鎮座することになった。そう、そこから一年半もの間、ずっと。 | |||
回編集