10,123
回編集
(→生態) |
(→生態) |
||
| 32行目: | 32行目: | ||
トンデヒニイルナツノムシは、イネ科の穀物を食害することで知られるコクゾウムシ(ツノムシ)の一種であり、生態は一般的なコクゾウムシとほとんど変わらない。ただし、トンデヒニイルナツノムシはイネ科穀物に限らず植物や肉などあらゆる食物を見境なく食い荒らし、衣服等の繊維はもちろん木材や石材、時には金属まで食害するという異常な食性を持っている。体長は0.7~1.5mmほどであり、小さな隙間でも侵入してくる。 | トンデヒニイルナツノムシは、イネ科の穀物を食害することで知られるコクゾウムシ(ツノムシ)の一種であり、生態は一般的なコクゾウムシとほとんど変わらない。ただし、トンデヒニイルナツノムシはイネ科穀物に限らず植物や肉などあらゆる食物を見境なく食い荒らし、衣服等の繊維はもちろん木材や石材、時には金属まで食害するという異常な食性を持っている。体長は0.7~1.5mmほどであり、小さな隙間でも侵入してくる。 | ||
トンデヒニイルナツノムシは非常に優れた環境適応能力を持っており、- | トンデヒニイルナツノムシは非常に優れた環境適応能力を持っており、-200度の低温から、1000度近い高温まで耐えることが出来る<ref>このため、もちろん火に入っても何のダメージもない。</ref>。真空状態でも生存できるほか、毒性のある化学物質や放射線、物理的な衝撃に対しても非常に高度な耐性がある。そのスペックは[[筋トレするクマムシ]]と互角とされるが、乾眠という特殊な状態に移行してようやく優れた耐久性を発揮できる[[筋トレするクマムシ]]と違って、トンデヒニイルナツノムシはこの耐久性を常時発揮していること、また先述の異常な捕食能力を有していることから、総合的にはトンデヒニイルナツノムシの方が優れた生命力を持っていると言われる。 | ||
==進化史== | ==進化史== | ||
回編集