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(→建国準備) |
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{{格納|名前=3. 政府の決定|中身= | {{格納|名前=3. 政府の決定|中身= | ||
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{{!}} | {{!}}政権の在り処をどこにすべきか――この3番目の問題は、より簡単なものであった。政府にだれを置くかなど、わざわざ議論するものではなかった。 | ||
アンモク神国には兄弟がいる。このことに疑う余地はない。誰が何と言おうと、そのとき兄弟は存在していた。明らかに存在していた。存在していたのである。何度でも言わせてもらう。兄弟は、どのような議論を運ぼうと、疑念の隙の微塵もなしに、事象の点在を確固繋げたる規則と真に華麗なる因縁とによって、また断々乎とした支持と心ある正義とによって、あるいは稀有なる奇跡と明瞭なるレゾンデートルとによって、確かに、まさしく、断じて、必ず、絶対的に、定めの上に、存在していた。 | |||
よって政府は兄弟が務めればよい、と不自然なほど自然に決定が下されたのであった。 | よって政府は兄弟が務めればよい、と不自然なほど自然に決定が下されたのであった。 | ||
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}} | }} | ||
すべては滞りなく進んだ。かくして建国時代は終わりを迎えた。同時に、世界最初の国家・'''アンモク神国'''が誕生したのである。 | |||
==神国時代== | ==神国時代== |
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