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一方中学1年生と上の階の高校1年生は、中学2年生が襲撃され始めた頃には避難を開始していた。両学年とも最初の凶行の現場である中学3年の教室から離れた方向に避難していたが、少年の移動方向と一致していたため、最後尾が少年と鉢合わせする結果になってしまった。 | 一方中学1年生と上の階の高校1年生は、中学2年生が襲撃され始めた頃には避難を開始していた。両学年とも最初の凶行の現場である中学3年の教室から離れた方向に避難していたが、少年の移動方向と一致していたため、最後尾が少年と鉢合わせする結果になってしまった。 | ||
8時29分、高校1年生の生徒が少年と遭遇している。そのときのことを、次のように回顧している。 | |||
<blockquote><span style="font-size:105%"><font face="Times New Roman">私の教室は一番端だったから、結果として逃げ遅れることになったんです。(中略)教室は2階でしたから、階段を降りていたんです。そこでブレザーが手摺に引っ掛かってしまい、焦ってたから余計に取れなかったんです。中一の子も手伝ってくれて、ようやく取れたときに、犯人の子が教室から出てきたんです。(中略)もう足が竦んでしまって、二人で固まっていたんですけど、犯人の子はこっちを見ただけで横の棟に行ったんです。ふと我に返って中一の子と逃げ出したんです。その時背後で何人かの先生の怒鳴り声が聞こえました。ああ、これでもう大丈夫だとひどく安心したのを覚えています。<br>〜当時の開邦高校1年生</font></span><ref name="anohi">『二・零零事件 あの日何があったのか』毎日新聞社</ref></blockquote> | |||
==脚注== | ==脚注== | ||
<references/> | <references/> |
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