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==名称== | ==名称== | ||
「ニラ<ruby>零細<rt>れいさい</rt></ruby><ruby>素片<rt>そへん</rt></ruby><ruby>人工<rt>じんこう</rt></ruby><ruby>降雨<rt>こうう</rt></ruby><ruby>禁止<rt>きんし</rt></ruby><ruby>令<rt>れい</rt></ruby><ruby>事件<rt>じけん</rt></ruby>」というのが公的にも正式な名称であるが、 | |||
テロップの文字数制限上、マスコミ各社がうまい具合にこれをいじくることによって発生した「ニ・零零事件」<ref>'''<big>ニ</big>'''ラ<big>'''零'''</big>細素片人工降<big>'''雨'''</big>禁止<big>'''令'''</big><sub>(雨+令→'''<big>零</big>''')</sub>'''<big>事件</big>'''</ref>という呼称が、現在では一般に主流なものとなっている。 | テロップの文字数制限上、マスコミ各社がうまい具合にこれをいじくることによって発生した「ニ・零零事件」<ref>'''<big>ニ</big>'''ラ<big>'''零'''</big>細素片人工降<big>'''雨'''</big>禁止<big>'''令'''</big><sub>(雨+令→'''<big>零</big>''')</sub>'''<big>事件</big>'''</ref>という呼称が、現在では一般に主流なものとなっている。 | ||
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しかし、人々は未だに貯蓄しながら餓死することを続けていた。もはや彼らにとっては、現在に生きることよりも未来に生きることの方が断然重要なものと化していたのだ。死んだら元も子もないというのに。 | しかし、人々は未だに貯蓄しながら餓死することを続けていた。もはや彼らにとっては、現在に生きることよりも未来に生きることの方が断然重要なものと化していたのだ。死んだら元も子もないというのに。 | ||
そこで使われるのが、希釈された<font face="HGS創英角ポップ体">しあわせのおくすり</font>である。これを全国に散布することで日本経済には<s>幸せなバカ</s><u>活発に消費をする人</u>が増え、少なくともこの絶望的な状態からは抜け出すことに成功した。 | |||
====2.記憶処理==== | ====2.記憶処理==== | ||
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そう、この事件に関する記憶のすべてをこの世から[[ジョン|抹消]]すればいいのだ。 | そう、この事件に関する記憶のすべてをこの世から[[ジョン|抹消]]すればいいのだ。 | ||
こうして全ての人間は、希釈された<font face="HGS創英角ポップ体">しあわせのおくすり</font>を多めに摂取させられ、<font face="HGS創英角ポップ体">しあわせ</font>すぎてニ・零零事件なんて忘れてしまったのであった。 | |||
なお、過去からの学びを無駄にしないためにも、一部の日本の研究者(主に有識者会議に出席した者)、および政府高官だけは記憶処理を免除された。 | なお、過去からの学びを無駄にしないためにも、一部の日本の研究者(主に有識者会議に出席した者)、および政府高官だけは記憶処理を免除された。 | ||
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では、これにどうやって対処すればいいのか。そう、すべての人間に偽の記憶を植え付ければいいのだ。 | では、これにどうやって対処すればいいのか。そう、すべての人間に偽の記憶を植え付ければいいのだ。 | ||
手順は簡単である。希釈された<font face="HGS創英角ポップ体">しあわせのおくすり</font>を至る所に散布し、もはや誰も知らないこの日本で起こった一連の出来事について、現在と整合性をとれるような嘘の話を吹き込む。 | |||
後はこの話が拡散して、<font face="HGS創英角ポップ体">おくすり</font>の効果もあって正史として扱われるようになるまで待てばよいのだ。この「嘘」こそ、「'''バブル崩壊'''」という架空の出来事である。 | |||
=== その後 === | === その後 === |
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