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「ちょっ、終わり?」
<br> 思わず大きな声が出てしまった。
<br>「どういうことですか。お兄さんはプリン嫌いなんでしょう? 説明してくださいよ」
<br>「まあまあ落ち着けって。出題者が解説するのもなんかヤだから、ゴクさんとみっちゃんに任せてもいいかい?」
<br> 呼ばれた2人は顔を見合わせると、同時に右の拳を突き出した。
<br>「じゃんけんほい!」
<br> 勝者は三津田さん。頭を抱えて悔しがる京極さんを尻目に、得意そうに話し始めた。
<br>「タケくん、今までのケンくんの話には叙述トリックが仕掛けられていたんですよ」
<br> そのくらいは見当がついている。そうでもないと、急にプリンの話になった理由がわからない。
<br>「では、それは何なのか。叙述トリックというのは、きちんと伏線を辿れば見破れるようになっているんですよ」
<br>「その伏線っていうのは?」
<br>「じゃあタケくん、ギターを使った密室トリックを思い出してください。こら、ゴクさん、じゃんけんに負けた人に解答権はありませんよ」
<br> 得意気に口を開きかけた京極さんを制して、三津田さんは説明を始めた。
<br>「あのトリックは、ドアが内開きだから成立するものです。外開きならつっかえ棒なんてできませんからね。つまりこの事実から解ることは、<ruby>小島さんのお兄さんの部屋の扉は内開き<rt>、、、、、、、、、、、、、、、、、、</rt></ruby>だということです」
<br> 全く予期していなかった方向に話が転がっている。三津田さんは微笑んで説明を続けた。
<br>「でも幼き頃のケンくんが鼻に傷を負ったとき…」
<br> その瞬間、ようやく三津田さんの言わんとしていることが理解できた。
<br>「<ruby>ドアは外開きだった<rt>、、、、、、、、、</rt></ruby>!」
<br> 僕は思わず叫んでしまった。小島さんは相変わらずニコニコしている。すると京極さんが口を挟んできた。
<br>「どっちの場合も、部屋は兄の自室やと明言されとる。部屋に扉が二つもあるっちゅうのは考えづらいやろう」
<br>「ということは、導きやすい結論はこれです。<ruby>小島さんに兄は2人いるんです<rt>、、、、、、、、、、、、、、</rt></ruby>」
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