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==まえがき==
「'''ねえ、おすすめの本なんか無い?'''」
「'''ねえ、おすすめの本なんか無い?'''」


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: 有栖川有栖作品はどれも端正で読みやすく良心的なので全部おすすめだけど、絞るなら初期の代表シリーズのこれ。「月光ゲーム」から連なるこれらは、長編は全部[[クローズドサークル]]ものの犯人当て。マイベストミステリである、3作目の「双頭の悪魔」まで、せめて読んでほしい…。
: 有栖川有栖作品はどれも端正で読みやすく良心的なので全部おすすめだけど、絞るなら初期の代表シリーズのこれ。「月光ゲーム」から連なるこれらは、長編は全部[[クローズドサークル]]ものの犯人当て。マイベストミステリである、3作目の「双頭の悪魔」まで、せめて読んでほしい…。
; 相沢沙呼・梓崎優ほか「放課後探偵団」
; 相沢沙呼・梓崎優ほか「放課後探偵団」
: なんか前にも書いたけど、めっちゃ良い。質が高すぎるアンソロジー。梓崎優「スプリング・ハズ・カム」だけでも読む価値が全然ある。全人類、これを読め。梓崎優つながりだと、「叫びと祈り」も超おすすめ。
: なんか前にも書いたけど、めっちゃ良い。質が高すぎるアンソロジー。梓崎優『スプリング・ハズ・カム』だけでも読む価値が全然ある。全人類、これを読め。梓崎優つながりだと、「叫びと祈り」も超おすすめ。


==本に慣れている人向け==
==本に慣れている人向け==
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; 北村薫「空飛ぶ馬」
; 北村薫「空飛ぶ馬」
: 文章はちょっと難しくなるし、教養があふれてて何言ってるかようわからん時もある。でも、日常の謎のパイオニアとして読むべきだとは思うし、何より私は表題作が大好きです。他のみんなは「砂糖合戦」と「赤頭巾」こそ読むべきって言うんだ…。
: 文章はちょっと難しくなるし、教養があふれてて何言ってるかようわからん時もある。でも、日常の謎のパイオニアとして読むべきだとは思うし、何より私は表題作が大好きです。他のみんなは『砂糖合戦』と『赤頭巾』こそ読むべきって言うんだ…。
; エラリー・クイーン「Xの悲劇」
; エラリー・クイーン「Xの悲劇」
: 悲劇四部作の始めの一作。論理の妙をめっちゃ味わえます。有名なのは「Yの悲劇」だけど、私はこっちの方が好み。あとシリーズ最終巻「レーン最後の事件」は読む価値あると思ってるので、叶うならばシリーズ完走してほしい。古くて海外作品だから、読むのは体力使うと思うので、ほいほいとはおすすめできないのが残念なんです。
: 悲劇四部作の始めの一作。論理の妙をめっちゃ味わえます。有名なのは「Yの悲劇」だけど、私はこっちの方が好み。あとシリーズ最終巻「レーン最後の事件」は読む価値あると思ってるので、叶うならばシリーズ完走してほしい。古くて海外作品だから、読むのは体力使うと思うので、ほいほいとはおすすめできないのが残念なんです。
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: 「これ読んでないとか人生損してる」と確言できる一作。なぜならこの作品でしか味わえないものがあるから。あまり深く言うとネタバレになるので、君もネタバレを食らわないうちに読むんだ!
: 「これ読んでないとか人生損してる」と確言できる一作。なぜならこの作品でしか味わえないものがあるから。あまり深く言うとネタバレになるので、君もネタバレを食らわないうちに読むんだ!
; 長沢樹「消失グラデーション」
; 長沢樹「消失グラデーション」
: これも学園もので、主人公が消えた被害者の謎を探偵役と共に追う話。読めば、刺さるものがあるはず。当時中1だった私は、ちょうどいい所で国語の授業が始まったのを克明に覚えております。
: これも学園もので、主人公が消えた被害者の謎を探偵役と共に追う話。読めば、刺さるものがあるはず。当時中1だった私は、ちょうどいい所で国語の授業が始まったのを克明に覚えております。くそがあああああ
; 浅倉秋成「教室が、ひとりになるまで」
; 浅倉秋成「教室が、ひとりになるまで」
: いわゆる特殊設定ミステリで、ある能力を得た主人公が、同じく能力を得てクラスメイトを殺している人と対決する話。作者は「伏線の狙撃手」と言われていて、気持ちいい伏線回収を楽しめます。伏線って、いいよね。
: いわゆる特殊設定ミステリで、ある能力を得た主人公が、同じく能力を得てクラスメイトを殺している人と対決する話。作者は「伏線の狙撃手」と言われていて、気持ちいい伏線回収を楽しめます。伏線って、いいよね。
; 市井豊「聴き屋の芸術学部祭」
: 日常の謎系の連作短編集。主人公は大学生で、文章は読みやすいタッチです。『からくりツィスカの余命』が一番世評は高い。私は『濡れ衣トワイライト』が一番好きです。


==ミステリをある程度読んでいる人向け==
==ミステリをある程度読んでいる人向け==
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: 初学者でも全然いいとは思うけど、やっぱりちょっとはミステリに親しんでからがいいのかなと思う。吹雪の山荘×犯人当ての傑作。とても良い。
: 初学者でも全然いいとは思うけど、やっぱりちょっとはミステリに親しんでからがいいのかなと思う。吹雪の山荘×犯人当ての傑作。とても良い。
; 米澤穂信「儚い羊たちの祝宴」
; 米澤穂信「儚い羊たちの祝宴」
: ダークミステリ短編集。「玉野五十鈴の誉れ」が特に名作の誉れ高い。あんま気負わず読んでほしいけど、私は鳥肌が立ちました。
: ダークミステリ短編集。『玉野五十鈴の誉れ』が特に名作の誉れ高い。あんま気負わず読んでほしいけど、私は鳥肌が立ちました。これが気に入れば、「満願」も是非。
; ハリイ・ケメルマン「九マイルは遠すぎる」
; ハリイ・ケメルマン「九マイルは遠すぎる」
: 表題作はもちろん、他にもいくつかどう考えても傑作な短編が収録されている。論理のアクロバットが楽しめます。
: 表題作はもちろん、他にもいくつかどう考えても傑作な短編が収録されている。論理のアクロバットが楽しめます。
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; 中山七里「連続殺人鬼カエル男」
; 中山七里「連続殺人鬼カエル男」
: めっちゃ面白いジェットコースターサスペンス。ただし殺害シーンが若干グロいので、人には薦めづらい。そこのシャブ中、どうです?
: めっちゃ面白いジェットコースターサスペンス。ただし殺害シーンが若干グロいので、人には薦めづらい。そこのシャブ中、どうです?
==あとがき==
さて、ここに書かせていただいたことで、急に聞かれても落ち着いて答えられそうです。ありがとうございます。
そして毎度のことですが、いかにも詳しいですよ、たくさん読んでますよみたいなこと書いてますけれど、実際そんなことないのでお気をつけください。
重ね重ねになりますが、もしこの文章を読んでいるあなたが、「これちょっと気になるなあ」というものがあれば、是非読んでみて! 絶対面白いとまでは言えないけど、ある程度の品質は保証できると思うので。
以上、{{こひあ}}
P.S.今まで書いた中で、以下に列挙する作品は私が所持しているので、声をかけてくれれば貸しますよ!(布教の為なら労を惜しまない男'
*米澤穂信「遠まわりする雛」「ふたりの距離の概算」「いまさら翼といわれても」
*綾辻行人「黒猫館の殺人」
*鯨統一郎「邪馬台国はどこですか?」
*青崎有吾「風ヶ丘五十円玉祭りの謎」
*北村薫「空飛ぶ馬」
*ジェフリー・ディーヴァー「ウォッチメイカー」
*泡坂妻夫「しあわせの書」
*倉知淳「星降り山荘の殺人」
*歌野晶午「密室殺人ゲーム王手飛車取り」「密室殺人ゲーム2.0」
*麻耶雄嵩「神様ゲーム」
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