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利用者:Notorious/サンドボックス/その他
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color:navy; background-color:yellow; font-weight:bold" id="1">相沢沙呼・梓崎優ほか『放課後探偵団』</span> <span style="font-size:150%">'''ハイレベルすぎる学園ミステリアンソロジー'''</span> 放送部のビデオを破損したのは誰? 野球ボールはどこへ消えたの? バレンタインのチョコを動かしたのは? ワインを顔にぶっかけた人物は? 卒業式放送室ジャック事件の真相は? 新進気鋭(当時)の作家五名による、学園ミステリのアンソロジー。 こんなに質の高いアンソロジーもなかなか見ないのではと思うほどのクオリティ。日常の謎が中心で、丁々発止の推理合戦やロジカルな解決が楽しめる。それだけでなく、学生時代の煌めきも切り取られた、とてもいい青春ミステリばかり。高校生、大学生、社会人、それぞれが主人公の物語が揃っていて、いつまでも楽しめる。特に、掉尾を飾る梓崎優「スプリング・ハズ・カム」は、名作の呼び声高い一編。 {{vh|vh=100}} <span style="font-size:250%; color:navy; background-color:yellow; font-weight:bold" id="2">歌野晶午『密室殺人ゲーム王手飛車取り』</span> <span style="font-size:150%">'''リアル殺人ゲームの行き着く果ては?'''</span> aXe、頭狂人、ザンギャ君、044APD、伴道全教授。奇妙なニックネームの五人は、ネット上で顔を隠して集い、推理ゲームを出題し合う。密室、アリバイ、ミッシングリンクなど、数々の殺人事件の謎が提出され、ゲームは白熱する。しかし、事件の犯人を当てることはない。なぜなら、問題となる殺人は、すべて出題者が実際に起こした事件なのだから。 倫理観のぶっ飛んだ設定で話題を呼んだ異色作。しかし、至って秀逸な本格ミステリ。数々のトリックが乱れ飛ぶ、個々の問題の出来はもちろんいい。楽しむために何の良心の咎めもなく殺人を犯す、互いの顔も知らぬ五人の間の空気も、どこか癖になってしまう。そして、この密室殺人ゲームはどこに行き着くのか。『密室殺人ゲーム2.0』も、本作を受けた続編としてとても良いので、合わせてどうぞ。 {{vh|vh=100}} <span style="font-size:250%; color:navy; background-color:yellow; font-weight:bold" id="3">有栖川有栖『ブラジル蝶の謎』</span> <span style="font-size:150%">'''臨床犯罪学者・火村英生の推理が冴えわたる'''</span> 天井に蝶の標本が一面に刺された殺人現場。滝の周りの足跡のない雪密室。密室から忽然と消えた一組のカップル……。難事件の数々に、フィールドワークとして犯罪捜査に加わる犯罪学者・火村英生と、しがない推理作家・有栖川有栖のコンビが挑む。 有栖川有栖の国名シリーズ3作目。でも、過去の事件との繋がりはそんなにないので、あまり順番は気にする必要はない。どこから読んでも面白い、それが火村英生シリーズ。端正な論理が冴える本格ミステリを得意とする作者の持ち味が発揮された短編集。蝶に満ちた殺人現場の謎を解く表題作と、砂浜の密室から消失したカップルの謎を描いた「蝶々がはばたく」が特におすすめ。 {{vh|vh=100}} <span style="font-size:250%; color:navy; background-color:yellow; font-weight:bold" id="4">山本弘『僕の光輝く世界』</span> <span style="font-size:150%">'''アントン症候群の少年が遭遇する、四つの事件'''</span> 全盲にもかかわらず、脳が勝手に視覚情報を補填し、本人は目が見えているように知覚してしまう状態、アントン症候群。この障害を負った高根沢光輝は、それでも前を向いて、あふれる想像力を駆使して遭遇する謎に立ち向かっていく。 珍しい症例ならではの事件を描く本格ミステリとしても、とてもレベルが高い。解決篇がワンパターンにならず、手を替え品を替え繰り出されているのもすごい。とりわけ、作中作と現実の事件の両方を追う最終話のクオリティは素晴らしい。しかし魅力はそれだけではない。重度の障害を負った主人公だが、(病気の症状も手伝って)前向きに生きていき、それを受けてヒロインや姉との関係も変化していく。光輝の生き方に勇気をもらえる、青春本格ミステリの名作。 {{vh|vh=100}} <span style="font-size:250%; color:navy; background-color:yellow; font-weight:bold" id="5">相沢沙呼『マツリカ・マジョルカ』</span> <span style="font-size:150%">'''冴えない陰キャ男子と廃墟の魔女'''</span> {{vh|vh=100}} <span style="font-size:250%; color:navy; background-color:yellow; font-weight:bold" id="6">青崎有吾『体育館の殺人』</span> <span style="font-size:150%">'''学園本格ミステリの決定版'''</span> {{vh|vh=100}} <span style="font-size:250%; color:navy; background-color:yellow; font-weight:bold" id="7">大山誠一郎『赤い博物館』</span> <span style="font-size:150%">'''超絶トリック五連発!'''</span> {{vh|vh=100}} <span style="font-size:250%; color:navy; background-color:yellow; font-weight:bold" id="8">東川篤哉『謎解きはディナーのあとで』</span> <span style="font-size:150%">'''お嬢様刑事と毒舌執事が織りなす爆笑ミステリ'''</span> {{vh|vh=100}} <span style="font-size:250%; color:navy; background-color:yellow; font-weight:bold" id="9">麻耶雄嵩『さよなら神様』</span> <span style="font-size:150%">'''一行目で犯人が名指しされます'''</span> {{vh|vh=100}} <span style="font-size:250%; color:navy; background-color:yellow; font-weight:bold" id="10">浅倉秋成『教室が、ひとりになるまで』</span> <span style="font-size:150%">'''「伏線の狙撃手」の出世作'''</span> {{vh|vh=100}} <span style="font-size:250%; color:navy; background-color:yellow; font-weight:bold" id="11">櫻田智也『蟬かえる』</span> <span style="font-size:150%">'''不思議な出来事の裏には、いつも人の心が'''</span> {{vh|vh=100}} <span style="font-size:250%; color:navy; background-color:yellow; font-weight:bold" id="12">阿津川辰海『透明人間は密室に潜む』</span> <span style="font-size:150%">'''本格ミステリの可能性を切り拓く短編集'''</span> {{vh|vh=100}} <span style="font-size:250%; color:navy; background-color:yellow; font-weight:bold" id="13">米澤穂信『さよなら妖精』</span> <span style="font-size:150%">'''彼女が去ってから、ぼくらの最大の謎解きは始まった'''</span> {{vh|vh=100}} <span style="font-size:250%; color:navy; background-color:yellow; font-weight:bold" id="14">鯨統一郎『邪馬台国はどこですか?』</span> <span style="font-size:150%">'''「東北だ」'''</span> {{vh|vh=100}} <span style="font-size:250%; color:navy; background-color:yellow; font-weight:bold" id="15">長沢樹『消失グラデーション』</span> <span style="font-size:150%">'''青春ミステリの最高到達点'''</span> {{vh|vh=100}} <span style="font-size:250%; color:navy; background-color:yellow; font-weight:bold" id="16">泡坂妻夫『しあわせの書 迷探偵ヨギ・ガンジーの心霊術』</span> <span style="font-size:150%">'''このマジックのタネは、見抜けない'''</span> {{vh|vh=100}} <span style="font-size:250%; 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