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(ページの作成:「あーーー、暇だ。暇で暇でしょうがない。 もちろん、しなければならないことはたくさんあるだろう。しかし、どうにもその気力がわかない。何もやる気が起きないのである! 今、午後何時なのだろうか、全然わからん。時計なんてしばらく見てねえや。 頭は全く冴えわたらないし、何も考えられません! ああ、これなら眠っていた方がまだ…」) |
(相違点なし)
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2年5月24日 (ゐ) 17:56時点における版
あーーー、暇だ。暇で暇でしょうがない。
もちろん、しなければならないことはたくさんあるだろう。しかし、どうにもその気力がわかない。何もやる気が起きないのである!
今、午後何時なのだろうか、全然わからん。時計なんてしばらく見てねえや。
頭は全く冴えわたらないし、何も考えられません!
ああ、これなら眠っていた方がまだマシだなあ。まったく、いったいいつまでこんな死んでいるも同然な生活をするのだろうか。
ここで、ふと、突飛な考えが頭に浮かんだ―――そうだ、水を飲もう!じっくり水を飲んでみよう!うおおおお!!!
コップを取って、水をなみなみと小気味よく注いだ。
気づけば表面は曇っている。水面の光の反射はあんまり綺麗じゃない。
再びコップを置くと、鈍い音がした。揺れた水は直ぐに平らに戻った。
コップを傾けて、口の中に水を少しだけ注いだ。体内の熱は冷たさを徐々に失わせる。
喉の奥へと水を追いやると、再びひんやりとした感触が奥に流れ込んだ。吐く息が少し冷たくなってしまった。
何回かこの同じ動作、同じ感覚を繰り返すと、コップの水は残り僅かになっていた。
一息に飲むと、しかしながら、特に何も起きなかった。ほんの少しだけ甘みを覚えたが、きっと気のせいだろう。
結露はそろそろと荒くなっていた。
あーーー、暇だ。暇で暇でしょうがない。
やっぱり暇だ。水を飲んでも何も生まれなかったな。
ああ、そうだ、無意味に水を飲んだところで何をどうしようっていうんだよ。馬鹿なのか俺は。ただでさえ残り少ない水を。
あの日、乗っていた飛行機が墜落してからもう4日が経つ。ここがどこなのか見当もつかない。少なくとも、歩ける距離に人はいないらしい。
運よく肩にかけたままだったキャンプ用の水筒、そしてこの腐りきった怠惰、これが所持品の全てだ。
水や食べられる物を探さなければならないし、どうにかして助けを呼ばなければならない。しかし、どうにもその気力がわかない。そう、何もやる気が起きないのである!
あーあ、暇だなあ。暇で暇でしょうがない。