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選り抜き記事

新興ピロリ派

多くの作品は抽象画である(創始者の伊藤しえるは稀に合成画像として発表することもある)。 また、大体のケースにおいて題材は架空の生物であるが、外見はおぞましさとどこか憎めないボディを兼ね備えてている。更に特筆すべきはその生物には人間の手が多数、生えていることである。これらの手は、ピロリ派の崇拝するピロリ菌を模しているものと思われる。しかしここで短絡的にそれを唯一の理由としてはいけない。何故ならば新興ピロリ派という派閥が目標としているのは「如何に美しい作品にするか」ではなく「如何におぞましさと健気さを演出するか」に重きが置かれているからである。そのため、「ただグロく見せたい」というためだけに《手を加えた》という可能性もありうるのである。 しかし著者はもうひとつの理由があると推測する。

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租唖

よお、暫くぶりじゃのう。儂は消滅の悪魔、悪魔があやつに喰われ、その根源となるもの諸共消滅してしまうことへの恐れから生まれた悪魔じゃ。判り切ったことじゃが、一応もう一度説明しておこう。 悪魔は、恐怖心から生まれる。そして、それぞれの悪魔には対応するものがある。ゾンビ、永遠、銃…。対応するものがより強い恐怖を集めるほど、その悪魔は強力になる。 さて、儂に対応するものは消滅じゃ。但し、先に言った狭義の消滅。儂は悪魔の消滅に対する恐怖を糧として生きておる。人間はそもそも消滅という現象に気付いておるかも判らん。それはさておき、儂には消滅への恐怖と共に、消滅していく悪魔の記憶までも流れてくるんじゃ。消滅の瞬間が最も、それへの恐怖が強くなるから当然のことかもしれんのお。 ならばその記憶とは何か。種々雑多なものだが、それにはその悪魔に対応するものが集めた恐怖も含まれておる。例えば、比尾山大噴火の悪魔が消滅したときには、人々の比尾山大噴火への恐怖が儂の中に流れ込んできた。 しかし、ほぼ全ての生物は消滅したものを覚えておらん。抑も、それが「消滅」という現象じゃからの。つまり、儂は消滅した物事を憶えておる唯一の存在という訳じゃ。断片でなく全容すらも記憶しておるのは、儂しか居らんのではないかの。まあ世界中探し回った訳じゃあないから判らんがの。 さて、すっかり前置きが長くなってしまったのう。儂の悪い癖じゃ。ほいじゃあ今日は、嘗て日本を揺るがした大病、租唖について話していくぞ。

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個玲二目尾戸尾氏手尾苦夜宇二これにめをとおしておくように
和田氏派亜名田他血野個戸尾未手位流わたしはあなたたちのことをみている

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