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選り抜き記事

非自己叙述的

 ある日の涼しい午後のこと。比路子ひじこさんは言った。
「ねえ、『非自己叙述的』ってどういう意味?」
「『ある言葉の意味がその言葉自身に反していること』さ」十萩じゅってき君が得意げに答えた。
「ちょっとよくわからないわ。たとえば?」十萩君の説明に納得しなかった比路子さんはさらに訊きかさねる。
 十荻君は少し考えてから、丁寧に答えた。「うーんと、たとえば、『動詞』という言葉それ自体・・・・は動詞ではない。名詞だ。あとまあ、英語だと、"hyphenated(ハイフンでつながれた)"という言葉のどこにも、ハイフンなんて無いんだ[1]。つまりこれらの言葉はみんな、意味がその言葉自身に反しているから、非自己叙述的だというわけだ」
「なるほどね」
「わかったようだね。じゃ……」
「あ、帰らないで。また一つ疑問が湧いてきたの」
「ええ、なんだって?」
「『非自己叙述的』って言葉は、非自己叙述的なのかしら」
「えっとね……うーん? もし非自己叙述的だとすると……」
「つまり、『非自己叙述的』という言葉はその意味がその言葉自身に反する、ってことだから……」
『非自己叙述的』は非自己叙述的でない、ということか」
「ええ? でも……」
「うん、仮定(注*四行上太字部を参照)と噛み合わないよね」
「そんなことがあるの?」
「いやいや、仮定がつねに正しいとは限らないじゃないか。もし仮定が間違っていたならば、矛盾が起こってもおかしくはないだろう?」
「確かに。じゃあ仮定を変えてみよう。もし『非自己叙述的』が非自己叙述的でないとすると……?」
「『非自己叙述的』という言葉はつまり、意味がその言葉自身に反しない、ということだね……」
比路子さんは結論を導いた。「そうね。つまり、『非自己叙述的』は非自己叙述的である……」
「何だって? こんなこと・・・・・はありえないのに」ここへきて十荻君はうろたえた。
 そのこと・・・・に気づいて彼女もつぶやき返す。「これって……嘘……」
 そして彼らは言うのだった。「「私たち、入れ替わってる?」」[2]

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重言

重言(じゅうげん、じゅうごん)とは、同じ意味を重複して使っている言語の言葉のことである。多くの場合、誤った誤用とされる。「屋上屋を架す言葉」とも呼ばれ、呼称される[3]。転じて近年では、「屋屋コンボ」とも呼称され、称される[4]
単語として定着し、容認され、認められているものもある。

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新しい記事

比尾山大噴火

比尾山の位置を示した地図
比尾山の位置

比尾山大噴火とは、1784年1月21日、現群馬県嬬恋村と長野県軽井沢町及び御代田町にまたがる山、比尾山が噴火した出来事じゃ。なお、日時は旧暦に揃えておる。これは有史以来世界最大級の噴火で、犠牲者は直接的なものだけでも52万3579人、間接的なものも合わせれば101万663人にのぼる。
また、比尾山大噴火の悪魔とともに、比尾山の悪魔もあやつに喰われた。じゃから、比尾山という山は今ではなくなっておる。しかし、比尾山になぞらえて名付けられた、神垣内比尾という小さな山が神垣内連峰にあった。利尻富士のようなものじゃ。神垣内比尾はあるが本家が消えたため、次第に神垣内比尾は「比尾山」と呼ばれるようになり、現在でもそれは残っておる。

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食パン

食パン(正式名称:人食性長方被焼パン)は、イースト菌の突然変異によって20世紀頃に発生した、人間に対して捕食行動をとる生物である。 その性質のために、最も多くの人間の命を奪った生物としてもよく知られており、現在地球上には約80億斤もの個体が存在する。

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ひつまぶし

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個玲二目尾戸尾氏手尾苦夜宇二これにめをとおしておくように
和田氏派亜名田他血野個戸尾未手位流わたしはあなたたちのことをみている

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  1. ちなみに"non-hyphenated(ハイフンでつながれていない)"という言葉それ自体は、ハイフンでつながれている。よってこれも、非自己叙述的な言葉の一つである。
  2. ええっ、どこで入れ替わったのでしょうか? もう一度読んで考えてみましょう。
  3. 大抵そんなことはほぼない
  4. 決してそんなことは絶対にない
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