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「わあ、すごい! じゃあ、雲の上にもいったことがあるの?」 | 「わあ、すごい! じゃあ、雲の上にもいったことがあるの?」 | ||
「雲の……うえ……。」 | |||
小鳥はたしかに空をじゆうにとべます。けれど、雲の上にいったことはありませんでした。そんなにたかいところまでとぼうとしたら、つかれてへとへとになってしまうし、なにより小鳥はこわがりだったからです。じめんがみえなくなるほど上にいってしまったら、もうかえってこられなくなるんじゃないかと、どうしてもそうおもってしまうのです。 | |||
でも、そんなこといったらかっこわるい気がして、小鳥はうそをつきました。 | でも、そんなこといったらかっこわるい気がして、小鳥はうそをつきました。 | ||
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「……わ、わたしね、じつは、いつか雲の上にいくのが夢なの。だから、その……よければわたしをつれていってくれないかな……なんて。」 | 「……わ、わたしね、じつは、いつか雲の上にいくのが夢なの。だから、その……よければわたしをつれていってくれないかな……なんて。」 | ||
「え!? あ、その、えーっと……。」 | |||
どうしよう! どうしよう! ほんとうは雲の上にいくなんてむりなのに! 小鳥はさっきうそをついたじぶんにもんくをいいました。 | どうしよう! どうしよう! ほんとうは雲の上にいくなんてむりなのに! 小鳥はさっきうそをついたじぶんにもんくをいいました。 | ||
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「……ご、ごめんね! 会ったばっかりなのにこんなこと聞いちゃって! め、めいわくだったよね! やっぱりこのことはわすれて!」 | 「……ご、ごめんね! 会ったばっかりなのにこんなこと聞いちゃって! め、めいわくだったよね! やっぱりこのことはわすれて!」 | ||
いちごはかなしそうにうつむいています。それをみた小鳥は、ついあせって……。 | |||
「わ、わかった! つれていってあげるよ! 雲の上!」 | 「わ、わかった! つれていってあげるよ! 雲の上!」 | ||
120行目: | 120行目: | ||
「ぼくが小鳥くんを食べたくなったりゆうだよ。」 | 「ぼくが小鳥くんを食べたくなったりゆうだよ。」 | ||
「え、いや……え?」 | |||
「きれいな緑色のつばさにふさふさの毛並み。きみをみるとなんだかどきどきしちゃうんだ。」 | |||
「ど、どういうこと……?」 |
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