「利用者:キュアラプラプ/サンドボックス/戊」の版間の差分

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 「わあ、すごい! じゃあ、雲の上にもいったことがあるの?」
 「わあ、すごい! じゃあ、雲の上にもいったことがあるの?」


 「雲の……うえ……」
 「雲の……うえ……。」


 小鳥はたしかに空をじゆうにとべます。けれど、雲の上にいったことはありませんでした。そんなにたかいところまでとぼうとしたら、つかれてへとへとになってしまうし、なにより小鳥はこわがりやさんだったからです。じめんがみえなくなるほど上にいってしまったら、もうかえってこられなくなるんじゃないかと、どうしてもそうおもってしまうのです。
 小鳥はたしかに空をじゆうにとべます。けれど、雲の上にいったことはありませんでした。そんなにたかいところまでとぼうとしたら、つかれてへとへとになってしまうし、なにより小鳥はこわがりだったからです。じめんがみえなくなるほど上にいってしまったら、もうかえってこられなくなるんじゃないかと、どうしてもそうおもってしまうのです。


 でも、そんなこといったらかっこわるい気がして、小鳥はうそをつきました。
 でも、そんなこといったらかっこわるい気がして、小鳥はうそをつきました。
49行目: 49行目:
 「……わ、わたしね、じつは、いつか雲の上にいくのが夢なの。だから、その……よければわたしをつれていってくれないかな……なんて。」
 「……わ、わたしね、じつは、いつか雲の上にいくのが夢なの。だから、その……よければわたしをつれていってくれないかな……なんて。」


 「え!? あ、その、えーっと……」
 「え!? あ、その、えーっと……。」


 どうしよう! どうしよう! ほんとうは雲の上にいくなんてむりなのに! 小鳥はさっきうそをついたじぶんにもんくをいいました。
 どうしよう! どうしよう! ほんとうは雲の上にいくなんてむりなのに! 小鳥はさっきうそをついたじぶんにもんくをいいました。
55行目: 55行目:
 「……ご、ごめんね! 会ったばっかりなのにこんなこと聞いちゃって! め、めいわくだったよね! やっぱりこのことはわすれて!」
 「……ご、ごめんね! 会ったばっかりなのにこんなこと聞いちゃって! め、めいわくだったよね! やっぱりこのことはわすれて!」


 いちごはかなしそうにうつむいています。それをみた小鳥は、ついあせって……!
 いちごはかなしそうにうつむいています。それをみた小鳥は、ついあせって……。


 「わ、わかった! つれていってあげるよ! 雲の上!」
 「わ、わかった! つれていってあげるよ! 雲の上!」
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 「ぼくが小鳥くんを食べたくなったりゆうだよ。」
 「ぼくが小鳥くんを食べたくなったりゆうだよ。」
 「え、いや……え?」
 「きれいな緑色のつばさにふさふさの毛並み。きみをみるとなんだかどきどきしちゃうんだ。」
 「ど、どういうこと……?」
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