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衝突現場の模式図。

空港内で待機していた救急車両がすぐさま駆けつけ、消火・救命活動が始まった。また、近辺の消防署からも応援部隊が派遣され、那覇市消防局西消防署小禄出張所の車両がその中では最も早く空港に到着した。その時、一般車両を改造して救急車に見せかけた偽救急車が、この応援部隊のすぐ後ろから那覇空港に侵入を果たした。

20時08分、偽救急車は衝突現場に到着。これは空港で待機していた部隊に遅れることわずか4分のことであった。そして、偽救急車に乗った偽救急隊員は、犯人を探した。偽救急車が20時11分には現場を離脱していることから、すぐに犯人を見つけ回収、逃走したのではないかと考えられている。

20時22分には日本航空904便の機体が炎上した。機は燃料の多くを既に使っており、炎上までに時間があったことで、救助されて助かる人が多くなる結果となった。一方、衝突直後に爆発炎上したジェットスタージャパン350便では、死者が多く出た。

約2時間後に火は消し止められたが、衝突で日本航空904便では20人、ジェットスタージャパン350便では85人が死亡した。衝突前に殺害された日本航空904便の乗員乗客10人を合わせると、この事件の死者は115人に上る。

事件後

日付が変わった1月1日の午前4時頃、那覇市金城のがじゃんびら公園で車が燃えているという通報がなされた。燃えていたのはトヨタ自動車製のハイエースグランドキャビン。火災は激しくはなく、車の内部が焼けた程度であった。この車は白と赤の塗装が為され、サイレンも放置されていたことから、始めは救急車だと思われた。しかしまもなく偽物であるとわかり、にわかに事件性が深まった。

警察は空港の監視カメラや報道カメラの映像から、この車がハイジャック現場にいたことを確認。犯人が離脱したであろうこととその手段が判明した。しかし、車の遺棄現場近辺には監視カメラ等が少なく、車から降りた犯人グループの足取りは杳として掴めなかった。

捜査

犯人

犯人は未だ逃走を続けており、容姿等に関する明確な証言がほとんど無いことがその一因となっている。犯人についての生存者の証言は、おおよそ次のようなものである。

  • 20~30代の日本人男性。
  • 身長175~180cmほど。痩せ型。
  • 声は高め。
  • 短髪で黒髪。

他にも証言はあるが、他の証言と食い違うなど信憑性の薄いものがほとんどであり、信頼のおける証言は上記のものほどしかない。

また、衝突後にパイロットの制服を着た者に「私はいいから乗客を優先してくれ」と言われた救急隊員がいる。機体の位置からこの人物は犯人であると考えられているが、残念ながら隊員は、若い男性だとしか証言できなかった。

ボイスレコーダーに録音された声は、すべてボイスチェンジャーで加工されたもので、声紋は得られていない。また、毛髪等も機体が炎上したことで採取できていない。さらに、犯人は終始手袋を身に着けていたため、指紋も残されていない。このため、犯人に繋がる手がかりはほぼ皆無と言っていい状況である。

共犯者

犯人の逃走を助けた共犯者については、犯人以上にわかっていない。周囲に溶け込むために救急隊員の扮装をしていたであろうとされているが、それ以上のことは何一つわかっていないと言っても過言ではない。

生存者の中には、ブロッコリーのイヤリングをした挙動不審な救急隊員を見たという者がおり、それが共犯者だったのではないかとも言われている。 [要出典]

遺留品

遺留品は少なくないが、燃えてしまった物がほとんどであり、DNA等の犯人の特定に至る手がかりの検出はできていない。

上着
犯人が衝突の直前まで着ていた、スーツの上着。大手量販店で売られている既製品で、入手経路を辿ることはできなかった。コックピットに脱ぎ捨てられていたが、衝突後起こった火災で焼け、燃え滓しか残らなかった。[1]
カメラ等の撮影器具
5台のカメラと三脚、携帯モニター等。これらもホームセンター等で広く売られている物だったため、購入者の特定には至っていない。ただ、モニターは2021年10月に発売されたモデルであり、犯人がこれを入手した時期は事件までの3ヶ月に絞られている。
拳銃
プラスチック製で組立式の六連発リボルバー銃。犯人が金属探知機に引っ掛かっていないことから、弾丸や薬莢もプラスチック製だったのではないかと思われている。既製品ではなく、3Dプリンターなどを用いて作ったオリジナルのものだと警察は発表している。模倣犯を防ぐため、詳しい構造は公表されていない。コックピットに放置されていたが、火災で一部が溶けた状態で発見されたという。
口座
犯人が身代金を振り込ませた銀行の口座。しかし、スイスやベネズエラ等、外国のサービスを多数経由しており、辿ることはできなかったという。
偽救急車
トヨタ自動車製のハイエースグランドキャビン。市販の塗料を用いた塗装が施され、同じく市販のサイレンが車体の上に設置されていた。車ということで当初は容易に足がつくと考えられていたが、ナンバープレートと車体番号が削られるなどしてわからず、盗難届も出ていないことから、未だ入手経路はわかっていない。内部が燃やされたことで毛髪等の手がかりも得られなかった。

事件の影響

大晦日に発生したこのセンセーショナルな事件は、その身代金の高額さも相まって大きな話題となり、多方面に多大な影響を与えた。

  • 当時那覇空港に到着予定だった航空機は、新石垣空港や鹿児島空港など、近辺の空港に着陸することを余儀なくされた。また、那覇空港から出発する予定だった航空機は立往生し、数十人が一夜を那覇空港のターミナルで明かした。
  • 事件の中継のため、第72回紅白歌合戦をはじめとする多くのテレビ番組の放映が中止された。
  • 事件の対応を非難された岸田文雄内閣総理大臣は、責任をとって辞任した。第102代内閣総理大臣には河野太郎が就任した。

特徴

この事件の特徴としてまず挙げられるのは、身代金の高額さである。3兆円という前代未聞の額を個人が要求するというのは異例である。しかし、それにも増して特徴的な点は多い。

まず1つ目は、単独犯という点である。普通、ハイジャックは完全に人質を管理下に置くため、グループで行われる。しかし、犯人は見せしめなどの行為で、乗員乗客の反乱の意思を挫くことに成功した。

2つ目は、身代金の奪取に成功した点である。ルフトハンザ航空181便ハイジャック事件以降、各国のハイジャックに対する対応は硬化しており、身代金を払わせることは難しい。なぜ岸田元総理が支払いを受諾したのかは、彼が辞任後沈黙を守っているため、わかっていない。この理由が明確になっていないことゆえ、多くの陰謀論が渦巻いている。

最後の3つ目は、犯人が逃亡に成功している点である。まず、犯人はサングラスとマスクで顔を隠し、声も変えるなど、徹底的に自らに至る情報を与えなかった。また、客室の人質にはそもそもあまり姿を見せておらず、容姿についての詳らかな観察をさせなかった。さらに、機を衝突させ、混乱に乗じて逃亡するという独創的な手法で現場からも離脱している。一般的に、ハイジャック犯は交渉の必要性や時間が掛かることから、警察などに逮捕されたり制圧されたりすることがほとんどである。しかしこの事件の犯人は、交渉が長引かずに要求が呑まれたことも幸いし、警察に十分な時間を与えることなく逃走を図れたのである。

これらの要素が偶然にも助けられて合わさったことで、日本航空904便ハイジャック事件は成功された。身代金目的のハイジャック事件としては、D.B.パーカー事件に続く2例目の成功例と言われている。

  1. 犯人が身につけていた鬘は、火災で完全に焼失したか、犯人が持ち去ったと思われている。