バイクに乗るゴリラ
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起[編集 | ソースを編集]
バイクに乗るゴリラは、最強の生物である。
承[編集 | ソースを編集]
ゴリラという生物をご存じだろうか。ゴリラの尋常でない体躯には鍛え上げられた漆黒の筋肉が詰まっており、そこから繰り出される2トン級のパンチは岩をも簡単に砕いてしまう。怯えたあなたが停戦の握手を求めて手を差し出しても、その手はゴリラの500kgの握力によって原形をとどめないほどに破壊されてしまうだろう。
なら、走って逃げる? 仮にあなたが日本語を勉強しつつ変なサイトに間違ってアクセスしてしまったウサイン・ボルトであるとしても、それは不可能だ。あなたの100メートル走世界記録は9秒58――平均速度を時速に換算すると、約37.578288100209km/hである。一方あなたを追うゴリラは、余裕で40km/h、最高速では50km/hほどに達する。あなたがトップスピード(約45km/h)で走ろうとも、ゴリラはどこまでも追いかけてくるのだ……。
ゴリラは他にも並外れた能力を持っている。以下がその例である。
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この節は大喜利である。面白いのを思いついたら追加していきなさい。 |
- 知能が高く、道具を使用したり、仲間と社会的に交流したりすることができる。
- シャトルランを500往復できる。
- 自分に自信があり過ぎて、服を着ないでも恥ずかしくない。
- 精神力が強く、二度寝しない。
- 課題が出されたそばから取り組む。
- ブランコでトリプルアクセルができる。
- 買ったアイスをそのまま地面に落としても泣かない。
- セロハンテープの切れ目が一瞬で分かる。
- 階段の手すりでポールダンスができる。
- 航空性副鼻腔炎にならない。
- 指の毛一本で腕相撲に勝てる。
- 従軍経験がある。
- プラシーボ効果が通用しない。
- 子供の頃は消防士になりたかった。
- 一度もしゃっくりをしたことがない。
- サビしか知らない曲をカラオケで歌って100点を取ったことがある。
- ルービックキューブを目隠しして解ける。
- テレビの番組表を暗記している。
転[編集 | ソースを編集]
このように非常に高いスペックを誇るゴリラだが、車とかに乗れば逃げられる。
また、ゴリラは基本的に温厚で臆病な性格をしており、群れや家族に危険が迫って初めてその実力を発揮するため、基本的に何もしていない人間に対して害をなすことは無い。
そう、ゴリラは最強の生物として君臨することなんて、最初から望んでいなかったのだ……。
転[編集 | ソースを編集]
しかし、バイクに乗るゴリラは別である。
速度制限の標識に従うゴリラがどこにいる? ゴリラが乗るバイクは優に時速200kmを超える。バイクに乗るゴリラは、狙った獲物をどこまでも追い続けるのだ。ゴリラは持ち前の器用さで精密なハンドリングを行い、隙あらばただでさえ2トンあるパンチを加速させてお見舞いしてくる――地平線にゴリラを見つけたが最期、あなたは気づけば道路の染みとなっているだろう。
バイクに乗るゴリラは、孤独だ。家族を置いて、群れから飛び出て、ゴリラはバイクという唯一の相棒と共にどこまでも走る。その力は最早誰かを守るためのものではない。敵を打ちのめすために研ぎ澄まされた、獰猛な刃なのだ。バイクに乗るゴリラは、ただ、「君臨」だけを望んでいる……。
そう、バイクに乗るゴリラは、最強の生物なのである!!!!!
転[編集 | ソースを編集]
戦いを求めて今日もバイクに乗るゴリラは、ある日一枚のビラを発見した。そこにはなんと、「古今東西最強生物デスマッチ」の情報があるではないか。
その力を証明するため、バイクに乗るゴリラは単身アマゾンの奥地へと向かった。人知れず、タイヤをオフロードタイヤに替えて……。
第一ラウンド[編集 | ソースを編集]
さあ始まりました「古今東西最強生物デスマッチ」! 第一ラウンドの対戦相手はあの「暴君竜」ティラノサウルスだ! 絶滅という形で歴史の闇に姿を消したあの白亜の王者が、一夜限りの復活を遂げてバイクに乗るゴリラに襲い掛かります。ティラノサウルスの体長は脅威の13メートル、一方ゴリラの体長は人間と変わりありません。バイクの上に立てば1メートルくらい背伸びできるとはいえ、バイクに乗るゴリラはこの体格差の暴力をどう覆すのでしょうか?
先に仕掛けたのはティラノサウルスだ! 一本30cmにも及ぶ鋭く巨大な牙でゴリラを噛み砕こうと、冷酷な瞳でバイクに乗るゴリラを見据えて接近しています! 同じ恐竜の骨をも砕くと言われるティラノサウルスの咬合力をもろに食らってはひとたまりもありません。バイクに乗るゴリラは得意のハンドルさばきで旋回して退避し、それをティラノサウルスが追っています。このままでは互いに有効打に欠けるようですが……おっと、バイクに乗るゴリラがティラノサウルスに向き直り、まっすぐ激突しようとしています! あれは逃走ではなく助走距離の確保だったのか! しかし、このままではあの恐ろしい牙でいっぱいの口に飛び込んでしまうぞ!?
ウィリーだああ!!! そして、ティラノサウルスの上下に開いた大あごを縦に押さえつけるように着地しました! バイクに乗るゴリラはティラノサウルスの牙を掴んで姿勢を保っているようです。車輪がティラノサウルスの表皮を巻き込むように回転し、恐竜の王者もたまらず悲鳴をあげます! しかし、ティラノサウルスの短い前腕ではバイクに乗るゴリラには届きません。おっとティラノサウルス、頭を激しく動かして振り払おうとしますが……ゴリラパンチがここで決まったあ! ティラノサウルスの牙が数本粉砕されました! 相当なダメージだ! おっとティラノサウルス、衝撃で脳震盪を起こしたか……ああっ、倒れました!
古代を支配した怪物も、バイクに乗るゴリラの策によって繰り出される、狙いすまされたパンチには地に臥すしかなかった!!! 勝者!!! バイクに乗るゴリラあああ!!!
第二ラウンド[編集 | ソースを編集]
「古今東西最強生物デスマッチ」はまだまだ続く! 第二ラウンドの対戦相手はあの「万物の霊長」ヒト、それも最新鋭の兵器で武装した群れだ! ホモ・サピエンスは個体レベルではただの貧弱で禿げ上がった猿に過ぎませんが、言語とイノベーションによって高度な社会を実現させ、歴史上類を見ない規模で地球の全てを支配した実績を誇る、有無を言わさぬ「最強生物」の優勝候補です。ゴリラが乗るバイクも、もともとはヒトが発明したものだといいます。集団で真価を発揮する彼らの知略と技術を相手に、バイクに乗るゴリラはどのような打開策を見いだしてくれるのでしょうか!
米軍はこのデスマッチに参加するにあたって、5名の分隊が5つで構成される、計25名の精鋭による特別部隊を結成しています。人海戦術を使えばたった一頭のバイクに乗るゴリラに勝ち目は全く無いでしょうが、統制が行き届かず一人でも犠牲を出してしまったら大変です。バイクに乗るゴリラと遊びで戦って殉職など、遺族にどう説明するのでしょうか? そういうことで、どうやら米軍は一人の犠牲もなくバイクに乗るゴリラを始末することを目標にしているようです。かといって、安全な上空からただアマゾンに原爆を投下してはブラジルとの国際問題に発展してしまいます。そこで間をとって、この精鋭部隊を結成したわけですね。あ、見えました! 米軍の登場です! ヘリコプターに乗ってこの密林に現れました。おや? 今、何かを投下し始めたようですが……。
ナパーム弾だ! ベトナムでジャングルの恐ろしさを思い知らされた米軍が、あの時と同じように森を焼き払っている! なんという入念さだ、これではバイクに乗るゴリラは逃げも隠れもできなくなってしまいますが……おっと、バイクに乗るゴリラは洞窟の中に避難したようです。幅はおよそ2メートル、突き当りまでの距離はおよそ100メートルというかなり大きめの洞窟ですが、ジグザグに折れ曲がった構造をしていて見通しが利かず、外から銃や火炎放射器で撃ち込んでも奥のバイクに乗るゴリラには届きません。また、広い入り口に向かう風の流れによって、ナパーム弾とセットで持ってきた枯葉剤を毒ガスとして使うことも難しいでしょう。つまり米軍は今、バイクに乗るゴリラを倒すために洞窟に入らざるを得ないのです。これはバイクに乗るゴリラの策略なのでしょうか?
しかし、追い詰められているのはバイクに乗るゴリラの方に違いありません。主力の第一分隊をセンターに、左翼から第二分隊、右翼から第三分隊が先行して、凹の字になって洞窟内をじりじりと進んでいます。もちろん暗視スコープは標準装備です。前衛から少し離れた後ろには第四分隊がつき、洞窟入り口には第五分隊が待機するこの鉄壁のフォーメーションは、確実にバイクに乗るゴリラをハチの巣にすることを狙っています。バイクに乗るゴリラは最高速に至ってしまえばこそ誰にも止められませんが、その前の助走段階で確実に仕留める作戦です。バイクに乗るゴリラの勝利条件はこの米軍特別部隊を全滅させることですが、これを崩すのは一筋縄ではいかないでしょう。バイクに乗るゴリラは洞窟を奥へと進みつつ、折れ曲がる岩壁の陰から米軍に投石攻撃を仕掛けているようですが、全隊員が装備している防弾シールドに歯が立ちません。おっと、米軍の動きが止まりました。どうやらバイクに乗るゴリラが洞窟の最奥に達したようです。バイクに乗るゴリラ、絶体絶命のピンチだ――
ドガーン!
な、なんだ!? 何が起こったんだ!? 洞窟の奥から突如何かが崩れるような音が……。ひとまず、米軍の通信を傍受してみましょう。
成功だ! 岩の割れ目を埋めるように事前に仕掛けておいた可塑性爆薬C-4の起爆装置をうまく踏み抜いてくれたようだ。洞窟自体が崩落しないよう威力は抑えているが、それでもゴリラ一頭をバラバラにするのは造作もないはずだ。ただ、とどめは確実に刺すぞ。三つ数えて最奥に突入する。いくぞ? 3……
な、なんと、米軍はあらかじめこの洞窟の最奥に、C4爆弾を設置していたようです! なんということだ! 森を焼き払ったのは、最初からこの逃げ場のない洞窟に逃げ込ませて確実に始末するためだったのか!
2……
確かに岩の割れ目に押し込まれたプラスチック爆薬は、視認性が非常に低いうえ、取り出されて逆に利用される恐れもありません。米軍はバイクに乗るゴリラとの接近戦を徹底的に回避し、詰将棋のように鮮やかに勝利をものにしようとしている!
1……
爆風をもろに受け、さらにハチの巣にされてしまっては流石のバイクに乗るゴリラもお手上げだ! ティラノサウルスにさえ勝利したバイクに乗るゴリラは、しかし最強の生物ではなかったというのか――
ドッガーン!
さ、さらなる爆発が起きた!? どういうことだ! 米軍の通信は断絶しているようです! ん?……こ、この駆動音は、まさか!?
バイクに乗るゴリラが助走を終えようとしている!!! どういうことだ!? あの時の轟音は……そ、そうか! バイクに乗るゴリラは類まれなる野生の勘によってC4爆弾の存在を察知していたんだ! ゴリラのパンチは岩をも粉砕する……そしてC4爆弾は特殊な起爆装置が無ければ爆発せず、衝撃で暴発することはあり得ない! バイクに乗るゴリラはC4爆弾が埋め込まれた岩を2トンのパンチで破壊し、その轟音を爆発として偽装しつつ、洞窟最奥に米軍が突入する寸前、不意をついて起爆装置と取り出したC4爆弾をそのまま投げ付けてやったんだ! そして今! 前衛の虚を突いて発進したバイクに乗るゴリラが最高速に達したあ!
血みどろの中をバイクに乗るゴリラが走り抜ける! 荒れ果てた地面もギザギザの道も、バイクに乗るゴリラのオフロードタイヤとハンドリング技術には敵いません。瞬く間に、最高速の200km/h(≒56m/s)で、洞窟を二秒足らずで駆け抜けてしまったああ! 第四分隊の兵たちは、自分がひき殺されたことにまだ気づいていません! そして地上に出る瞬間、洞窟の入り口の壁に向かってダブルラリアットをお見舞いしたああ!! 洞窟の入り口が崩落し、外で待機していた第五分隊以外の米軍は洞窟の中に閉じ込められてしまいました! さらにそのままの勢いで、バイクに乗るゴリラは第五分隊のうち二人を轢殺! 華麗なドリフトを決めて第五分隊の三人に向き直り停止します。
あまりにも一瞬の、華麗な逆転劇でした。しかし米兵の側もやはり鍛え上げられた精鋭、残りの三人はすぐさまバイクに乗るゴリラにライフルを構え、射撃を開始! さらに円状に展開してバイクに乗るゴリラを取り囲もうとしています。おっとここで、バイクに乗るゴリラはバイクの車体を盾にしてかがみながら前進し……左に身を引いた! 体当たりだ! スリーマンセルのマーシャルアーツが、動きを悟らせぬ野性的格闘術に翻弄されています! ぶちかましを食らった一人はそのまま地面に崩れ落ちました。バイクに乗るゴリラは後ろ手にこの兵士から標準装備の防弾シールドを鹵獲し、残った二人からの射線をバイクとシールドで防いでいます。おおっと! 今度はバイクを手と足で押しのけるように後ろから銃を構えていた一人に軽々と投げつけ、すかさずシールドを構えたまま前方のもう一人に突進し……ゴリラパンチが決まったあ!!! 即死です! そして後方に向き直ると、バイクに押しつぶされ身動きが取れなくなった兵士に近づき……500kgの握力で頭蓋を粉砕したあああ!!!
まさに蹂躙! もはや今、バイクに乗るゴリラに立ち向かう者はいません! おっと、バイクに乗るゴリラはバイクに乗りなおし、米軍が乗ってきたヘリコプターを何やら漁っているようです。何か取り出したぞ? あ、あれは……枯葉剤だああ!!! そうか、洞窟の入り口が崩落し塞がった今、洞窟内部の気流はむしろ毒ガスをかき混ぜ充満させる殺人的装置となっている! バイクに乗るゴリラは、入り口の瓦礫の隙間から枯葉剤を散布しています! 一切の躊躇なく! つわものたちのくぐもった怒号と悲鳴を全く意に介さずに!!!
知恵の実は要らなかった。兵器という文明の結晶は、自らの創造主を裏切ってバイクに乗るゴリラの肉体と知性に微笑んだ!!! 勝者!!! バイクに乗るゴリラあああ!!!
最終ラウンド[編集 | ソースを編集]
さあ、最高潮の熱狂の中で、「古今東西最強生物デスマッチ」は遂に最終ラウンドを迎えます。最強の名を冠するに不足のない強敵たちを打ち破ってきたバイクに乗るゴリラの前に、最後に立ちふさがる相手は……
分類 筋肉鍛錬緩歩動物亜門……
体長 「肉眼ではほとんど見えない」……
体重 「占める水分の割合がわずか3%になっても耐える」……
宇宙の果てに葬り去られた存在……
その名も…!!!!!
バイクに乗るゴリラが筋トレするクマムシを轢き殺したあああああ!!!!
世紀の大番狂わせです! 「最強生物」として名高いあの筋トレするクマムシが、一瞬で、敗北してしまいましたああああ!!! 確かに、クマムシがいくら筋トレしたとしても、元から筋骨隆々のゴリラに筋肉で敵うはずがありませんね。この「古今東西最強生物デスマッチ」は、「筋トレクマムシ・デスマッチ」とは違って公平な審判を心がけているので、無茶苦茶な理論で筋トレするクマムシが判定勝ちすることもありません。こうもあっけなく終わってしまうとは……。とはいえ、勝敗は誰の目にも明らかな形で決しました!(明らかでない場合はこちらの顕微鏡をお使いください)
数々の死闘を類まれなる戦闘能力でくぐり抜け、バイクに乗るゴリラはついに自身こそが真の「最強生物」であることを示した!!! 優勝者!!! バイクに乗る――
きょうの勝利の女神は あたしだけにチュゥする
虹のかなたへゆこう
風を切って 大地けって きみの中に 光ともす
(どーきどきどきどき どきどきどきどき)
君の愛馬が!!!!!
ハン・ドレッド
恐怖の大魔王、再来
な、なんということだ! 「古今東西最強生物デスマッチ」優勝者発表間際に乱入してきたのは、「パクス・モンゴリアの誇り」ハン・ドレッド! 彼女がなぜここに居るのかは謎ですが、ただ一つ分かるのは……ハン・ドレッドはバイクに乗るゴリラとの闘いを望んでいるということです! 米軍が焼き払ったアマゾンのジャングルは今、まるでユーラシアステップの巨大な草原のように、両者の一騎打ちの舞台になりました。バイクに乗るゴリラはこのまま「最強生物」の座に君臨できるのか? それともこの乱入者に戴冠を阻止されてしまうのか?! 思いがけない展開になってきました!
「蒼き狼」チンギス・ハンの子孫といわれる彼女は、モンゴルの騎馬兵たちの戦術と騎射能力を持ちながらウマ娘としての身体能力を兼ね備える、まさに人馬一体の究極形です。乗り物と乗る者の心が一つになること……それはきっと、バイクに乗るゴリラが目指すものでもあるでしょう。荒涼たる草原で、今、最後の戦いの火蓋が切られました。最初に動いたのはハン・ドレッド、どこからともなく取り出した弓を番えながら、バイクに乗るゴリラから一定の距離を保って弧を描くように動いています。遠距離攻撃の手段がないバイクに乗るゴリラは、どのようにハン・ドレッドに対抗するのでしょうか?
おっと、バイクに乗るゴリラがアクセルを踏みました! ハン・ドレッドの周囲を取り囲むように大きく動いていますが、やはり弓矢の狙いが利いているためか、あまり近づけないようです。おおっと! ここでハン・ドレッドが矢を放ち始めました。次々に矢を番え、素早く照準を合わせて連射してきますが、バイクに乗るゴリラは奇妙な軌道で緩急をつけて動き、矢を回避しています。やはり野生の死線をくぐり抜けてきた強者、その動きには狙う隙がありません。……おや? ハン・ドレッドの矢を補充する手が止まりました。どうやら彼女は、用意してきた矢を使い切ってしまったようです。あれは……怒っている? バイクに乗るゴリラを弓矢で仕留められなかったことで憤慨しているのでしょうか。な、なんだ? 彼女は怒りのあまり弓を地面に投げ捨て、震えながら地団駄を踏んでいます。このような精神状態では……ああっ! なんと、今、バイクに乗るゴリラがハン・ドレッドに向かって猛スピードで走り出している! 全力です! 最高速が出ています! 一瞬の精神の油断を見逃さないのがこのバイクに乗るゴリラだ! 確かに、矢のリスクが無い今は最大のチャンスです。ここに全てを賭けるというのか! バイクに乗るゴリラはハン・ドレッドに直撃して轢き殺すつもりだああ!! ハン・ドレッドは反応が遅れている! 彼女は高速で向かってくるバイクに乗るゴリラの巨体を避けることができるのか!? 勝負は一瞬のうちに決まってしまうのか!?
……ん? ハン・ドレッドが、クラウチングスタートのポーズを取っている?
ハン・ドレッドがバイクに乗るゴリラを轢き殺したあああああ!!!!
またしても、またしてもあり得ないことが起こってしまったああ!! ハン・ドレッドが、単純なフィジカルによって、バイクに乗るゴリラを打ち負かしました! 一度は「最強生物」の称号を遂に手に入れたかと思われたバイクに乗るゴリラでしたが、なんと大会乱入者にまさかの完全敗北! 前代未聞だ! 勇敢な一撃でティラノサウルスを屠り、知略で勝って米軍を殲滅し、息をするように筋トレするクマムシを容赦なく轢き潰したバイクに乗るゴリラが、何の技術も戦略性もない一直線の正面衝突によって敗れてしまった! 常軌を逸したハン・ドレッドの行動と強さの前に、バイクに乗るゴリラの「最強生物」の夢は、儚くも崩れ去ってしまったあああ!!!
バイクに乗るゴリラは自らの運動エネルギーとハン・ドレッドに与えられた衝撃によって、ものすごい速さで回転しながらどこか遠くへ飛んでいきます。あと一歩のところで、バイクに乗るゴリラは栄光を逃してしまった。放送席もまだこの状況を飲み込めていません。観客の皆さんはなおさらでしょう。しかし、バイクに乗るゴリラは、負けてしまった。完膚なきまでに、敗北してしまったんです。……さあ、終わりにしましょう! 飢えた観客を、そして何より飢えた選手たちを熱狂させ、絶望させ、生と死の間にある「最強」という概念に興奮させた「古今東西最強生物デスマッチ」!! 目もくらむ血みどろの様々な名勝負を経て、今、その勝敗が決しました! すなわち! 古今東西、ありとあらゆる生物の中で、最も強い者が明らかになったのです!!!
結[編集 | ソースを編集]
ハン・ドレッド(ケツアゴコロロ案)は、最強の生物である。