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「小鳥くんか、こんな朝早くにいったい……うっ、ひどいにおいだ!」
「小鳥くんか、こんな朝早くにいったい……うっ、ひどいにおいだ!」


 いちごは黙りこんで、かなしそうにうつむきます。しかし小鳥は、なぐさめようにもいちごと目をあわせることができませんでした。今のいちごのすがたをみていると、気もちわるくなってきて、吐きそうになってしまうからです。そして小鳥は、そんな自分にもまた吐き気をもよおしました。
 いちごは黙りこんで、かなしそうにうつむきます。しかし小鳥は、なぐさめようにもいちごと目をあわせることができませんでした。今のいちごのすがたをみていると、気もちわるくなってきて、吐きそうになってしまうからです。そして小鳥は、そんな自分にもまた気持ちわるくなってしまいました。


「……ハ、ハトさん! あの、いちごさんが、こんなことになってしまって……な、治してあげられる……かな?」
「……ハ、ハトさん! あの、いちごさんが、こんなことになってしまって……な、治してあげられる……かな?」
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「うん、あとすこしですてられてしまうところを、ぎりぎりで助けだせたんだ。」
「うん、あとすこしですてられてしまうところを、ぎりぎりで助けだせたんだ。」


「そうか……じゃあきっと『賞味期限切れ』……いや、生ものだから『消費期限切れ』か。そのせいでこうなっているんだろう。」
「ほうほう、そうか……じゃあきっと『賞味期限切れ』……いや、生ものだから『消費期限切れ』か。そのせいでこうなっているんだろう。」


「しょーみきげん? しょーひきげん? ど、どういうこと?」
「しょーみきげん? しょーひきげん? ど、どういうこと?」


「『賞味期限』は『おいしく食べられる期限』、『消費期限』は『安全に食べられる期限』のことだよ。つまり、はっきり言ってしまえば……いちごさんはもう腐ってしまっているんだ。」
「『賞味期限』は『おいしく食べられる期限』、『消費期限』は『安全に食べられる期限』のことだよ。まあつまり、はっきり言ってしまえば……いちごさんはもう腐ってしまっているんだ。」


「……! た、食べるとか腐るとか言って、だからいちごさんは食べものじゃなくてぼくのともだちで……!」
「……! た、食べるとか腐るとか言って、だからいちごさんは食べものじゃなくてぼくのともだちで……!」
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