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怖かった。きのうあの投稿を見てから、学校に行くのが怖くて仕方なかった。投稿したら机に落書きがされてるんじゃないか、みんなが私を無視するようになってるんじゃないか、そんな自意識過剰な悪い妄想ばかり膨らんだ。でも、行かなかったら二度と学校に行けなくなる気がしたし、親になんと言い訳すればいいかもわからなかったから、登校するしかなかった。 | 怖かった。きのうあの投稿を見てから、学校に行くのが怖くて仕方なかった。投稿したら机に落書きがされてるんじゃないか、みんなが私を無視するようになってるんじゃないか、そんな自意識過剰な悪い妄想ばかり膨らんだ。でも、行かなかったら二度と学校に行けなくなる気がしたし、親になんと言い訳すればいいかもわからなかったから、登校するしかなかった。 | ||
<br> | <br> 誰にも声をかけられることなく教室に入ると、幸い机はいつも通りだしあからさまに冷笑されるようなこともなかった。けれど、それが逆に応えた。いつもと変わらずおしゃべりしている男子たちだけど、おどけて動き回っている栗原くんも、口元に手を当てて静かに笑っている岸田くんも、裏では私に文句を言っていたのだ。男子だけじゃなく、大村さんと枚方さんもだ。誰かわからないアカウントもいくつかある。 | ||
<br> | <br> 教室ではそんな素振りはちらとも見せていないのに、多くの人が実は私を疎ましく思っている。おおっぴらに嫌ってくれた方がまだよかったようにすら感じる。 |
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