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怖かった。きのうあの投稿を見てから、学校に行くのが怖くて仕方なかった。投稿したら机に落書きがされてるんじゃないか、みんなが私を無視するようになってるんじゃないか、そんな自意識過剰な悪い妄想ばかり膨らんだ。でも、行かなかったら二度と学校に行けなくなる気がしたし、親になんと言い訳すればいいかもわからなかったから、登校するしかなかった。 | 怖かった。きのうあの投稿を見てから、学校に行くのが怖くて仕方なかった。投稿したら机に落書きがされてるんじゃないか、みんなが私を無視するようになってるんじゃないか、そんな自意識過剰な悪い妄想ばかり膨らんだ。でも、行かなかったら二度と学校に行けなくなる気がしたし、親になんと言い訳すればいいかもわからなかったから、登校するしかなかった。 | ||
<br> | <br> 英語の教科書を手に立ち尽くしている今、その判断を心から後悔している。 | ||
<br> | <br> 登校しても、机は無事だし誰からも罵倒されたりもしなかった。けれど、それが逆に恐ろしかった。教室ではそんな素振りはちらとも見せていないのに、心中では私を疎ましく思っている人が何人もいる。わがままだが、おおっぴらに嫌ってくれた方がまだよかったようにすら感じる。 | ||
<br> 私が彼らの投稿を見るようになってから半年ほど経つが、彼らがクラスの誰かを悪く言うことなんて何度もあった。気心の知れた友達しかいない場だからか、遠慮もなく不満や愚痴をぶちまける投稿も少なくはない。私自身、それを垣間見て楽しんでいた節もあった。寺田くんの喋り方ちょっと粘着質だよね、とか、林さんそんなことするんだあ、とか。それが、自分が標的になった途端、こうだ。ためらいなく罵倒される恐ろしさを、私は全然理解していなかった。 | |||
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