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「おいおい待て待て、俺が持っているカードは、さっきの赤の3と黒の1、Kの他に、赤の1が二枚、赤の2、それに黒の2。この七枚だ。参ったな、数字の小さいカードばっかりだ。これじゃあゴールまでに時間がかかって、相手の圧勝で終わりかもしれない。結局このゲーム、手札の運が勝敗を決めるんじゃないのか?
「おいおい待て待て、俺が持っているカードは、さっきの赤の3と黒の1、Kの他に、赤の1が二枚、赤の2、それに黒の2。この七枚だ。参ったな、数字の小さいカードばっかりだ。これじゃあゴールまでに時間がかかって、相手の圧勝で終わりかもしれない。結局このゲーム、手札の運が勝敗を決めるんじゃないのか?


 ――こういう疑問はもっともだ。しかし、『駄段々』の本性はここからなんだ。覚えてるか? 『特殊カードを使用するとき、そのカードの絵を明確に相手に見せた上で、階段の真上の方にぶん投げないといけない』というルールがある。なのに、『数字カード』を使用するときには、別にそんなことをする必要はないよな。実は、これにはちゃんと理由があるんだよ。{{傍点|文章=『数字カード』を使うとき、ちゃんと嘘をつけるようにするため}}さ! そう、『数字カード』を使うときには、嘘をついてもいいんだ。このゲームの基本は、相手を出し抜いて速くゴールするために、嘘の数字を張りまくるというところにある。
 ……こういう疑問はもっともだ。しかし、『駄段々』の本性はここからなんだ。覚えてるか? 『特殊カードを使用するとき、そのカードの絵を明確に相手に見せた上で、階段の真上の方にぶん投げないといけない』というルールがある。なのに、『数字カード』を使用するときには、別にそんなことをする必要はないよな。実は、これにはちゃんと理由があるんだよ。{{傍点|文章=『数字カード』を使うとき、ちゃんと嘘をつけるようにするため}}さ! そう、『数字カード』を使うときには、嘘をついてもいいんだ。このゲームの基本は、相手を出し抜いて速くゴールするために、嘘の数字を張りまくるというところにある。


 もちろん、嘘が出てくるからには、いわゆる『ダウト要素』が存在する。相手が宣言した『数字カード』が嘘だと思ったとき、プレイヤーはこう叫ぶ――『駄段々』! そう、これこそが、このゲームの名前にもなった一番の目玉要素なんだ。『駄段々』を受けたプレイヤーは、必ず宣言した『数字カード』を実際に相手に見せないといけない。それができない場合――つまり宣言したものが嘘だった場合、そいつは手札の中で最も数が大きい『数字カード』を階段の真上の方にぶん投げ、なおかつ『駄段々』を行ったプレイヤーと階段上の位置を交換しなければならないんだ。かなり重いペナルティだ。嘘を指摘したプレイヤーの位置によっては、振り出しに戻ってしまうことだってあり得る。
 もちろん、嘘が出てくるからには、いわゆる『ダウト要素』が存在する。相手が宣言した『数字カード』が嘘だと思ったとき、プレイヤーはこう叫ぶ――『駄段々』! そう、これこそが、このゲームの名前にもなった一番の目玉要素なんだ。『駄段々』を受けたプレイヤーは、必ず宣言した『数字カード』を実際に相手に見せないといけない。それができない場合――つまり宣言したものが嘘だった場合、そいつは手札の中で最も数が大きい『数字カード』を階段の真上の方にぶん投げ、なおかつ『駄段々』を行ったプレイヤーと階段上の位置を交換しなければならないんだ。かなり重いペナルティだ。嘘を指摘したプレイヤーの位置によっては、振り出しに戻ってしまうことだってあり得る。


 だが、『駄段々』を行う方にももちろんリスクはある。もしも『駄段々』を受けたプレイヤーが、提示した『数字カード』を実際に持っていた場合――つまり嘘なんてついていなかった場合、今度は『駄段々』を言ったやつの方が、手札の中で最も数が大きい『数字カード』を階段の真上の方にぶん投げないといけないんだ。このように、ハイリスク・ハイリターンだからこそ、『駄段々』に駆け引きが生まれてくるってわけだ。ああ、それと、もう一つ大事なことがあった。あるプレイヤーが『数字カード』を宣言し、それによる移動で勝利条件が満たされる――つまりゴールが成立するようなときに、そいつが『駄段々』を受け、それが成功したならば――つまり、そのプレイヤーが嘘をついていたことが明らかになったならば――そいつは即座に敗北のペナルティを負わされてしまうんだ。気をつけないといけないな。じゃあ、退屈なルールの説明はこれでおしまいだ。狂暴な市民たちよ、よく耐えてくれたな。ここからは、お前たちの見たいものを思う存分見せてやる!」
 だが、『駄段々』を行う方にももちろんリスクはある。もしも『駄段々』を受けたプレイヤーが、提示した『数字カード』を実際に持っていた場合――つまり嘘なんてついていなかった場合、今度は『駄段々』を言ったやつの方が、手札の中で最も数が大きい『数字カード』を階段の真上の方にぶん投げないといけないんだ。このように、ハイリスク・ハイリターンだからこそ、『駄段々』に駆け引きが生まれてくるってわけだ。ああ、それと、もう一つ大事なことがあった。あるプレイヤーが『数字カード』を宣言し、それによる移動で勝利条件が満たされる――つまりゴールが成立するようなときに、そいつが『駄段々』を受け、それが成功したならば――つまり、そのプレイヤーが嘘をついていたことが明らかになったならば――そいつは即座に敗北のペナルティを負わされてしまうんだ。気をつけないといけないな。
 
 ……じゃあ、退屈なルールの説明はこれでおしまいだ。狂暴な市民たちよ、よく耐えてくれたな。ここからは、お前たちの見たいものを思う存分見せてやる!」
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