「Sisters:WikiWikiリファレンス/WikiWiki情報局大会議事録集/第7回」の版間の差分

:「受験の闇」を通して、WikiWikiにおける創作活動は記事を中心としてあふれ出るエネルギーによって数多のコンテンツを乱造しイベントを乱発する形態から、ノベルや公序ソングといった記事と比べてより専門的な分野において限られたリソースを少数の作品に各々で独自につぎ込んで活動する形態へと移行した。これは「[[一旦十檄]]」に象徴的な目覚ましい質的成果をもたらした一方で、WikiWikiの根幹であった記事・イベント文化の衰退を招くことになった。

:常習者は全体として未だ受験の闇に囚われているが、その先に新たな「生活の闇」「バイトの闇」があることが尖兵常習者の偵察によって広く知られるようになった今、かつての熱意ある栄華を復活させるためには当時と同様の積極的な勧誘活動によって人的資源の絶対量を増加させることが必要であることが分かってきた。ここにおいて最大の障壁となるのが、約五年間もの間ほとんど顔ぶれの変わらなかった常習者たちが独自に先鋭化させ蓄積させてきた閉じた関係性からくるWikiWikiの閉じコン性であることは共通の認識であり、その代表例は管理者の風体とその地位の見事な恐怖的シナジーであるとされた。また、派生ジャンルであるメタやIPBANNEDの悪徳はもちろん、それ自体圧倒的な反社会性、政治的不正義を本旨とする公序ソングが現在のWikiWikiの主要メディアとして受け入れられている状況は、WikiWikiの積極的な拡大を妨げる最大の具体的要因の一つである。