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|建国=46億年前か
|建国=46億年前か
|通貨=ハフリ
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|国際電話番号=1764
|国際電話番号=1764
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  「だいいち、ぼくたちの仲が良すぎるのがいけないのだ。話し合いにおいては他人として接するべきではあるまいか。よそよそしく、かつ礼儀正しく」
  「だいいち、ぼくたちの仲が良すぎるのがいけないのだ。話し合いにおいては他人として接するべきではあるまいか。よそよそしく、かつ礼儀正しく」


そうして彼らは静粛に話し合いを始めた。これが'''ゲブクス会議'''である。
そうして彼らは静粛に話し合いを始めた。これが'''ゲブクス会議'''<ref group="†">「ゲブクス」とは古[[アンモク語]]で「1にまつわるもの」。従って「ゲブクス会議」は「最初に開かれた会議」の意味。</ref>


兄弟はこの思いつきを得て仕事に取り掛かったのだが、三つのうちのどの案も、非常に魅力的に思えるものだった。そのため兄弟は実に42ヶ月の月日を費やして頭を悩ませ、そしてようやく二つの自明な真理に気づいた。
兄弟はこの思いつきを得て仕事に取り掛かったのだが、三つのうちのどの案も、非常に魅力的に思えるものだった。そのため兄弟は実に42ヶ月の月日を費やして頭を悩ませ、そしてようやく二つの自明な真理に気づいた。
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===共和国時代===
===共和国時代===
アンモク神国誕生の6時間後、場所を同じくして「アンモク共和国」が誕生した。これは現在のものとほぼ同一の国家である。アンモク共和国が出来てから消滅するまでの時代を'''共和国時代'''という<ref group="†">もちろんアンモク共和国は現存するが、歴史学会によって「消滅した際には違う時代区分名で呼ぼう」ということが決まっているため、このような書き方をした。</ref>。
アンモク神国誕生の6時間後、場所を同じくして「アンモク共和国」が誕生した。これは現在のものとほぼ同一の国家である。アンモク共和国が出来てから消滅するまでの時代を'''共和国時代'''という<ref group="†">もちろんアンモク共和国は現存するが、歴史学会によって「消滅した際には違う時代区分名で呼ぼう」ということが決まっているため、このような書き方をした。</ref>。


====ナチュラライゲン化現象====
====ナチュラライゲン化現象====
「アンモク神国」が共和制の国家になり「アンモク共和国」に変化したこと、またその瞬間を、'''ナチュラライゲン化現象'''または'''ナテュラライゲン化現象'''という。
「アンモク神国」が共和制の国家になり「アンモク共和国」に変化したこと、またその瞬間を、'''ナチュラライゲン化現象'''または'''ナテュラライゲン化現象'''という。


前述したが、アンモク神国はわずか6時間で壊れてしまった。実はアンモク神国には当初から不穏な空気があったのである。具体的にどのような空気だったのかははっきりしていない(ただし、首都ヒュデロユイナ市から2209キロメートル離れたところにある洞窟で、「アンモク神国の不穏な空気」とのラベルが貼られた缶詰が発見されたという。現在ドイツの研究者チームによって分析が進められており、新たな発見が期待されている。<ref >[[Sisters:WikiWikiオンラインニュース#アンモク神国の不穏な空気、ついに発見か|WikiWikiオンラインニュース「アンモク神国の不穏な空気、ついに発見か」]](7月21日)より。</ref>)。少なくとも、その不穏な空気によってナチュラライゲン化現象は起こったのである。
前述したが、アンモク神国はわずか6時間で壊れてしまった。実はアンモク神国には当初から不穏な空気があったのである。具体的にどのような空気だったのかははっきりしていない(ただし、首都ヒュデロユイナ市から2209キロメートル離れたところにある洞窟で、「アンモク神国の不穏な空気」とのラベルが貼られた缶詰が発見されたという。現在ドイツの研究者チームによって分析が進められており、新たな発見が期待されている。<ref >[[Sisters:WikiWikiオンラインニュース#アンモク神国の不穏な空気、ついに発見か|WikiWikiオンラインニュース「アンモク神国の不穏な空気、ついに発見か」]](7月21日)より。</ref>)。少なくとも、その不穏な空気によってナチュラライゲン化現象は起こったのである。


同現象の起こりは次のようなものである。神国時代、兄弟神の連立皇帝就任式の日、兄弟は二人とも体調を崩して欠席してしまった。これを受けて47人の住民の97%、すなわち45.59人が「彼らは不信任である」とデモを始めたた。けが人が出るほどのデモである。狭い場所を好む国民性がある彼らはわざわざ狭い道を選んでデモ行進をしたのだが、その圧迫感に気を失った男、声を張り上げすぎて貧血症状が出た女、デモの参加者に勢い余って杖を蹴飛ばされ、どこかに行ってしまったので帰れなくなった老人、騒ぎに紛れてポケットに入っていた[[Cookie Clicker|クッキー]]が割れてしまって喚く子供、冬眠から覚めたら何やらめんどくさいことになっていたので二度寝を決意したモグラ……これらのように、このデモは多くの犠牲者を生んだという。
同現象の起こりは次のようなものである。神国時代、兄弟神の連立皇帝就任式の日、兄弟は二人とも体調を崩して欠席してしまった。これを受けて47人の住民の97%、すなわち45.59人が「彼らは不信任である」とデモを始めたた。けが人が出るほどのデモである。狭い場所を好む国民性がある彼らはわざわざ狭い道を選んでデモ行進をしたのだが、その圧迫感に気を失った男、声を張り上げすぎて貧血症状が出た女、デモの参加者に勢い余って杖を蹴飛ばされ、どこかに行ってしまったので帰れなくなった老人、騒ぎに紛れてポケットに入っていた[[Cookie Clicker|クッキー]]が割れてしまって喚く子供、冬眠から覚めたら何やらめんどくさいことになっていたので二度寝を決意したモグラ……これらのように、このデモは多くの犠牲者を生んだという。
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そしてこの騒動を受けて兄弟は「んね、これどうする?」「まあ良いんじゃない?」等、厳粛な話し合いのもとにその権力を住民に明け渡すことにしたのである<ref >[[Sisters:WikiWikiリファレンス/アンモク議事録/第一号「山の輝く夏にて_兄弟」|アンモク議事録第一号「山の輝く夏にて 兄弟」]]より。</ref>。一般に「ナチュラライゲン化」と言った場合、この瞬間のことを指すことが多い。
そしてこの騒動を受けて兄弟は「んね、これどうする?」「まあ良いんじゃない?」等、厳粛な話し合いのもとにその権力を住民に明け渡すことにしたのである<ref >[[Sisters:WikiWikiリファレンス/アンモク議事録/第一号「山の輝く夏にて_兄弟」|アンモク議事録第一号「山の輝く夏にて 兄弟」]]より。</ref>。一般に「ナチュラライゲン化」と言った場合、この瞬間のことを指すことが多い。


ちなみに、この時に出来た「住民自治会議」により、「やはり彼女じゃないか」「うむ、彼女こそふさわしい」「そうだ、どう考えても彼女が適任だ」等、厳粛な話し合いのもとに新しい代表として選ばれたのが[[レイシゴ・ハヤカワ]]である<ref group="†">議事録は存在しないが、どのアンモク人に聞いても必ず「シハヤタ会議が最初に選んだ代表は[[レイシゴ・ハヤカワ]]で、そのときの会議は厳粛に行われた」と返答されるので、恐らくそうなのだろう。</ref>。なお、この「住民自治会議」は当時からほとんど変化のない状態で現在も残っている。
ちなみに、このときに出来た'''住民自治会議(ウズ・ユハーゲル)'''によってすぐに'''シハヤタ会議'''<ref group="†">「シハヤタ」とは古[[アンモク語]]で「2にまつわるもの」。従って「シハヤタ会議」は「二回目に開かれた会議」という意味。</ref>が開かれ、「やはり彼女じゃないか」「うむ、彼女こそふさわしい」「そうだ、どう考えても彼女が適任だ」等、厳粛な話し合いのもとに新しい代表として選ばれたのが[[レイシゴ・ハヤカワ]]である<ref group="†">議事録は存在しないが、どのアンモク人に聞いても必ず「シハヤタ会議が最初に選んだ代表は[[レイシゴ・ハヤカワ]]で、そのときの会議は厳粛に行われた」と返答されるので、恐らくそうなのだろう。</ref>。なお、この「住民自治会議」は当時からほとんど変化のない状態で現在も残っている。


====言語の表記法の誕生====
{{main|1=アンモク語#歴史}}


====言語の表記法の誕生====
住民自治会議によってシハヤタ会議が開かれた直後、人々が気付いたことがあった。議会には議事録が無くてはならないということである。人々はすでに[[アンモク語|共和国式アンモク語]](現代アンモク語)を話していたが、言語を表記するための文字が無いことについては古アンモク語と同様であった。仕事の早い彼らは早速、自分たちが持っている音素を満遍なく表すことができるような、以下の'''アンモク語アルファベット'''を編み出した。アンモク語アルファベットは、ラテンアルファベットの起源の一つとなった。
{{格納|内容=<!-- <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <! <!  > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > -->}}
アンモク語アルファベットが出来たことで、議事録を作ることがようやく可能になった。例えば、以下は住民自治会議第五の会議の議事録である。


==エドワードによる侵略==
==エドワードによる侵略==
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エドワードは旅人であった。服装や持ち物、あるいは生への執念やフットワークの軽さなどは他の旅人と何ら変わりはなかったのだが、唯一決定的な違いがあった。それは思想である。彼は「アンモク共和国の存在は他国に悪影響を与えている。かつアンモク共和国の国防は脆く、私でも統治できるほどだろう。これを実行しない選択肢などあるまい」というようなことを普段から平気で考えていた。その思想に自ら危険意識を持っていた彼は、アンモク共和国のあるピートロヘトには足を踏み入れないよう、厳重に注意していた。
エドワードは旅人であった。服装や持ち物、あるいは生への執念やフットワークの軽さなどは他の旅人と何ら変わりはなかったのだが、唯一決定的な違いがあった。思想である。彼は「アンモク共和国の存在は本来的に邪悪である。征服できるものなら征服して、正義に導いてやりたい」というようなことを普段から平気で考えていた。その思想に自ら危険意識を持っていた彼は、アンモク共和国のあるピートロヘトには足を踏み入れないよう、厳重に注意していた。


普通の旅人生活を送っていたエドワードだが、彼の25歳の誕生日、すなわち1313年8月12日、友人のサプライズで目隠しをされ、ピートロヘトに作られたパーティー会場<ref group="†">現在と違い、当時は外国人が勝手に領内に入って自由に経済活動をすることが許された。</ref>に連れてこられてしまう。目隠しは会場に着いてから室内で外されたため、しばらくはその地がピートロヘトであることは意識されなかった。しかし、会話の流れでエドワードにそれが明かされると、不意に立ち上がり<ref group="†">このとき、あまり勢いよく立ち上がったため、座っていた椅子は後方に吹き飛んで大破した。</ref>、会場を飛び出して、アンモク共和国の議事堂まで突っ走り、議事堂の庭から木の枝をせっせとかき集め、持っていた3つの百円ライターで火をつけ、建物にそれを投げ込んで放火した。議事堂は59日かけて全焼し、そのときの気温マイナス8度は、アンモク中を震え上がらせた。
普通の旅人生活を送っていたエドワードだが、彼の25歳の誕生日、すなわち1313年8月12日、友人のサプライズで目隠しをされ、ピートロヘトに作られたパーティー会場<ref group="†">現在と違い、当時は外国人が勝手に領内に入って自由に経済活動をすることが許された。</ref>に連れてこられてしまう。目隠しは会場に着いてから室内で外されたため、しばらくはその地がピートロヘトであることは意識されなかった。しかし、会話の流れでエドワードにそれが明かされると、不意に立ち上がり<ref group="†">このとき、あまり勢いよく立ち上がったため、座っていた椅子は後方に吹き飛んで大破した。</ref>、会場を飛び出して、アンモク共和国の議事堂まで突っ走り、議事堂の庭から木の枝をせっせとかき集め、持っていた3つの百円ライターで火をつけ、建物にそれを投げ込んで放火した。議事堂は59日かけて全焼し、そのときの気温マイナス8度は、アンモク中を震え上がらせた。
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41アパーラ令の第3、4、27条は'''「老人三法」'''と総称されていたが、幸か不幸か、人々は老人に危害を加えてばかりいたので、法務部の仕事はほとんど老人三法に関するものに限定されていた<ref group="†">このことから、当時の法務部は「老人法務」と呼ばれていた。</ref>。エドワードは幼いころから目の前の人間が老人に危害を加えたかどうかを判別する能力に長けていたようだが、さらに法務部長官として経験を積むことでその技量は上達し、業務はより迅速に、より容易になっていった。
41アパーラ令の第3、4、27条は'''「老人三法」'''と総称されていたが、幸か不幸か、人々は老人に危害を加えてばかりいたので、法務部の仕事はほとんど老人三法に関するものに限定されていた<ref group="†">このことから、当時の法務部は「老人法務」と呼ばれていた。</ref>。エドワードは幼いころから目の前の人間が老人に危害を加えたかどうかを判別する能力に長けていたようだが、さらに法務部長官として経験を積むことでその技量は上達し、業務はより迅速に、より容易になっていった。


41アパーラ令施行からおよそ23年後の1852年12月30日、エドワードは、机の引き出しに枕を7つ入れていた529歳の女性を第30条を根拠に逮捕・処刑した。その日の晩、眠りにつく直前に彼が気づいたこととは、自分が老人を殺してしまったということである。律儀で愚鈍なエドワードは翌日の正午ごろ、第27条を根拠に自らを逮捕し、絞首刑の代わりとして服毒自殺した。
41アパーラ令施行からおよそ23年後の1352年12月30日、エドワードは、机の引き出しに枕を7つ入れていた529歳の女性を第30条を根拠に逮捕・処刑した。その日の晩、眠りにつく直前に彼が気づいたこととは、自分が老人を殺してしまったということである。律儀で愚鈍なエドワードは翌日の正午ごろ、第27条を根拠に自らを逮捕し、絞首刑の代わりとして服毒自殺した。


彼が自殺したことはその日のうちに国民全員に知れ渡り、人々は前議長の[[ミトシ・ハヤカワ]]を議長に再任させ、これが独裁体制の事実上の崩壊となった。
彼が自殺したことはその日のうちに国民全員に知れ渡り、人々は前議長の[[ミトシ・ハヤカワ]]を議長に再任させ、これがエドワード独裁体制の事実上の崩壊となった。


==地理==
==地理==
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==地理==
==地理==
とある陸地の「'''紫なる山'''」に囲まれた、'''ピートロヘト'''という地帯全域に位置している<ref>神話より。</ref>。
'''紫なる山'''に囲まれた、'''ピートロヘト'''という地帯全域に位置している<ref>神話より。</ref>。


ビザまたは滞在許可証を所持していないと入れないことになっているが、これらは滅多に発行されない(詳細は[[#外国との交流]]節を参照)ため、はっきりとしたことは分かっていない。
ビザまたは滞在許可証を所持していないと入れないことになっているが、これらは滅多に発行されない(詳細は[[#外国との交流]]節を参照)ため、はっきりとしたことは分かっていない。
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