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(夜食ノベルです) |
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「──で、全員を叩き起こしたっていうの? 今は2時よ? 2時」<br> | 「──で、全員を叩き起こしたっていうの? 今は2時よ? 2時」<br> | ||
寝起きでボサボサの銀髪に手櫛をいれながら、スヴェトラーナがぼやいた。他の皆──ジュリア、ボランデ、ナオミ、そしてヴァレンチーナ自身──も同じような格好だった。全員寝間着のままだし、化粧はおろか寝癖すら直していない。そして、眠そうに目を擦っている。但し、ヴァレンチーナの目は冴えていた。なぜなら、この中に一人、さっきまで起きていて夜食を食べていた者がいるからである。<br> | |||
ここは日本国、京都にあるシェアハウス。住人5名は皆、近くの大学に通う一回生だ。入居する時、「国際性豊かな方がいい」と皆が思った結果、女5人の祖国は完全にばらけた。ロシア、アメリカ、南アフリカ、日本、そしてブラジル。もちろん不便なことも多かったが、どうにか現在8月までやってきた。日本語でのコミュニケーションも、ほぼ問題なくできるようになっている。<br> | ここは日本国、京都にあるシェアハウス。住人5名は皆、近くの大学に通う一回生だ。入居する時、「国際性豊かな方がいい」と皆が思った結果、女5人の祖国は完全にばらけた。ロシア、アメリカ、南アフリカ、日本、そしてブラジル。もちろん不便なことも多かったが、どうにか現在8月までやってきた。日本語でのコミュニケーションも、ほぼ問題なくできるようになっている。<br> | ||
「今から犯人を突き止めるんですか?」<br> | 「今から犯人を突き止めるんですか?」<br> |
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