「利用者:Notorious/サンドボックス/コンテスト」の版間の差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
編集の要約なし
編集の要約なし
編集の要約なし
10行目: 10行目:
|概要=男子中学生による無差別殺人
|概要=男子中学生による無差別殺人
|凶器=包丁、カッターナイフ、机
|凶器=包丁、カッターナイフ、机
|死者=人(犯人を除く)
|死者=45人(犯人を除く)
|負傷者=147人
|負傷者=46人
|犯人=中学校の男子生徒
|犯人=中学校の男子生徒
|動機=不明
|動機=不明
}}
}}


'''二・零零事件'''とは、2021年11月26日に沖縄県南風原町で発生した連続無差別殺傷事件である。男子中学生(事件当時15歳:沖縄県立開邦中学校3年生)が相次いで同中学校および併設されている高等学校の生徒、教員を殺傷した。死傷者は合計200名にのぼり、それゆえに二・零零事件と称されている。
'''二・零零事件'''とは、2021年11月26日に沖縄県南風原町で発生した連続無差別殺傷事件である。男子中学生(事件当時15歳:沖縄県立開邦中学校3年生)が相次いで同中学校および併設されている高等学校の生徒、教員を殺傷した。警察内で使われる、ひらがな1文字と2桁の数字からなる事件の正式名称が'''刑事事件に・00号'''であったことから、[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8C%E3%83%BB%E4%BA%8C%E5%85%AD%E4%BA%8B%E4%BB%B6 二・二六事件]になぞらえて二・零零事件と称されるようになった。


殺害人数47人は、日本で発生した殺人事件としては最も多く<ref>この事件の発生までは、[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%AC%E9%83%BD%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E6%94%BE%E7%81%AB%E6%AE%BA%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6 京都アニメーション放火殺人事件]における36人が最多であった。</ref>、近代日本最悪の殺人事件として世間に大きな衝撃を与えた。
殺害人数45人は、日本で発生した殺人事件としては最も多く<ref>この事件の発生までは、[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%AC%E9%83%BD%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E6%94%BE%E7%81%AB%E6%AE%BA%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6 京都アニメーション放火殺人事件]における36人が最多であった。</ref>、近代日本最悪の殺人事件として世間に大きな衝撃を与えた。


本事件は'''沖縄無差別殺人事件'''、'''開邦中・高大量殺人事件'''、'''2・00事件'''などと呼ばれることもある。
本事件は'''沖縄無差別殺人事件'''、'''開邦中・高大量殺人事件'''、'''2・00事件'''などと呼ばれることもある。
42行目: 42行目:


====中学3年1組での凶行====
====中学3年1組での凶行====
8時10分、早朝講座を始める号令のためクラス全員が起立した。その直後、少年は振り返って後ろの席の生徒の腹部に包丁を突き立てた。少年は素早く更に後ろの生徒の腹部も刺し、次いで右横の列に標的を移した。初めの凶行が為されたのは教室の後方だったため、クラス全体が危機を察知したときには、既に10名ほどが刺されていたという<ref name="sin">「沖縄無差別殺人 生存者に緊急取材」『週刊新潮2021年1月号』掲載</ref>。
8時10分、早朝講座を始める号令の最中、少年は振り返って後ろの席の生徒の腹部に包丁を突き立てた。少年は素早く更に後ろの生徒の腹部も刺し、次いで右横の列に標的を移した。初めの凶行が為されたのは教室の後方だったため、クラス全体が危機を察知したときには、既に10名ほどが刺されていたという<ref name="sin">「沖縄無差別殺人 生存者に緊急取材」『週刊新潮2021年1月号』掲載</ref>。


教室はパニックに陥った。多くの生徒が手前のドアから逃げようとしたが、建て付けが悪かったためになかなか開かなかった。その間に少年は包丁を低く振り回すようにしてクラスメイトを切りつけていった。教室に居た社会担当教諭が少年を拘束しようとしたが、少年の振り回した包丁が首に当たり頸動脈が切断、失血死している。<ref name="anohi"></ref>
教室はパニックに陥った。多くの生徒が手前のドアから逃げようとしたが、建て付けが悪かったためになかなか開かなかった。その間に少年は包丁を低く振り回すようにしてクラスメイトを切りつけていった。教室に居た社会担当教諭が少年を拘束しようとしたが、少年の振り回した包丁が首に当たり頸動脈が切断、失血死している。<ref name="anohi"></ref>
66行目: 66行目:
<blockquote><span style="font-size:105%"><font face="Times New Roman">犯人は『邪魔するな!』と叫んで腕をぶんぶん振り回した。すると運の悪いことにカッターが先生の首を切り裂いてしまった。先生はそのまま倒れました。血で真っ赤に染まった先生の姿を見て、『ああ、これはもうだめだ』と思った。先生も死ぬし、私もすぐに死ぬんだと。でも、犯人はそこで呆然としたように先生の死体を見下ろしてたんだ。返り血で真っ赤になって、そうして死体を見ながら、薄笑いを浮かべたんだ。そしてなにか小声でつぶやいて、ゆっくりとこっちを見たんだ。怖くて、慌ててみんなを押しのけて外へ出て、一目散に逃げ出した。後ろでさっき押しのけた友達の悲鳴を聞きながら。あいつは、人間じゃない。人間の皮をかぶった鬼だったんだ。<br>〜生き残った中学2年2組の生徒</font></span><ref name="sin"></ref></blockquote>
<blockquote><span style="font-size:105%"><font face="Times New Roman">犯人は『邪魔するな!』と叫んで腕をぶんぶん振り回した。すると運の悪いことにカッターが先生の首を切り裂いてしまった。先生はそのまま倒れました。血で真っ赤に染まった先生の姿を見て、『ああ、これはもうだめだ』と思った。先生も死ぬし、私もすぐに死ぬんだと。でも、犯人はそこで呆然としたように先生の死体を見下ろしてたんだ。返り血で真っ赤になって、そうして死体を見ながら、薄笑いを浮かべたんだ。そしてなにか小声でつぶやいて、ゆっくりとこっちを見たんだ。怖くて、慌ててみんなを押しのけて外へ出て、一目散に逃げ出した。後ろでさっき押しのけた友達の悲鳴を聞きながら。あいつは、人間じゃない。人間の皮をかぶった鬼だったんだ。<br>〜生き残った中学2年2組の生徒</font></span><ref name="sin"></ref></blockquote>


少年は、先の2クラスとは異なり、カッターで首筋を重点的に狙って生徒たちを殺傷していった。中学2年2組の生徒たちは、より死に至る確率の高い傷を負わされていったため、このクラスではより多い20人が死亡、4人が負傷した。
少年は、先の2クラスとは異なり、カッターで首筋を重点的に狙って生徒たちを殺傷していった。中学2年2組の生徒たちは、より死に至る確率の高い傷を負わされていったため、このクラスではより多い12人が死亡、4人が負傷した。


====中学2年1組での凶行====
====中学2年1組での凶行====
73行目: 73行目:
ほどなくして8時21分、少年が教室の外に現れた。扉に手をかけ、続いて窓を見、全てに鍵が掛かっていることを悟ると、廊下に立てられていた傘を取り、突き刺すようにして窓を破った。そして手を差し込んで解錠し、教室に侵入した。生徒たちは反対側の窓から逃げようと詰めかけたが、耐震用に金属製の棒がはすかいにつけられていて出づらかったこともあり、数人しかそこから脱出できなかった。逃げ場を失った生徒たちに少年は襲いかかり、次々と殺害していった。しかし教師には中学3年2組の場合同様、殺そうとしなかったという。
ほどなくして8時21分、少年が教室の外に現れた。扉に手をかけ、続いて窓を見、全てに鍵が掛かっていることを悟ると、廊下に立てられていた傘を取り、突き刺すようにして窓を破った。そして手を差し込んで解錠し、教室に侵入した。生徒たちは反対側の窓から逃げようと詰めかけたが、耐震用に金属製の棒がはすかいにつけられていて出づらかったこともあり、数人しかそこから脱出できなかった。逃げ場を失った生徒たちに少年は襲いかかり、次々と殺害していった。しかし教師には中学3年2組の場合同様、殺そうとしなかったという。


当時の少年について生存者は、『機械的に、事務的に殺してまわってい』たと話している<ref name="sin"></ref></blockquote>。
当時の少年について生存者は、『機械的に、事務的に殺してまわってい』たと話している<ref name="sin"></ref>。


結果、このクラスでは最多となる20名が死亡、9名が怪我をした。
結果、このクラスでは最多となる20名が死亡、9名が怪我をした。
====事件の終結====
その頃事態を知った職員たちは、はじめの現場である中学3年の教室で救命活動にあたっていた。負傷者があまりにも多かったために手が足りることがなく、少年の拘束が遅れることにつながったとされている。
一方中学1年生と上の階の高校1年生は、中学2年生が襲撃され始めた頃には避難を開始していた。両学年とも最初の凶行の現場である中学3年の教室から離れた方向に避難していたが、少年の移動方向と一致していたため、最後尾が少年と鉢合わせする結果になってしまった。
8時29分、中学1年生と高校1年生の生徒が少年を目撃している。


==脚注==
==脚注==
<references/>
<references/>
2,085

回編集

案内メニュー