「日本航空904便ハイジャック事件」の版間の差分

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犯人は日本政府に3兆円の支払いを要求。政府は要求を呑んで身代金を払ったが、その直後に日本航空904便が急発進、ジェットスタージャパン350便に衝突、炎上した。
犯人は日本政府に3兆円の支払いを要求。政府は要求を呑んで身代金を払ったが、その直後に日本航空904便が急発進、ジェットスタージャパン350便に衝突、炎上した。


犯人の正体、安否は不明<ref name="1/16">2022年1月16日現在。</ref>。
2022年1月26日現在、犯人の正体、安否は不明。


==事件の経過==
==事件の経過==
===事件発生~11時28分===
===事件発生~11時28分===
2021年12月31日10時02分、犯人は「清原幹子」名義で日本航空904便のチケットを購入した。そしてセキュリティチェックを終え、23番搭乗口へと向かった。この際、組み立て式の拳銃1丁と弾丸を持ち込んだと見られている。また、出発ロビーのトイレに入る様子が防犯カメラに写っており、その時拳銃を組み立てたのだと思われる。
2021年12月31日10時02分、犯人は「清原幹子」名義で日本航空904便のチケットを購入した。そしてセキュリティチェックを終え、23番搭乗口へと向かった。この際、組み立て式の拳銃1丁と弾丸を持ち込んだと見られている。また、出発ロビーのトイレに入る様子が防犯カメラに写っており、その時拳銃を組み立てたのだと思われる。また、犯人は女物の鬘やパンツスーツを着用しており、当初は女性だと思われていたが、後述の目撃証言から男性であるとされている。


11時24分に犯人は搭乗手続きを終え、機内へと入った。その直後、犯人は客室乗務員の制止を無視して、未施錠だったコックピットに押し入り、副操縦士を射殺した。そのまま機長の頭に銃を突きつけ、客室乗務員を脅して機のドアを閉めさせた。この時、遅れて機に搭乗しようとしていた2名の乗客が締め出され、難を逃れている。
11時24分に犯人は搭乗手続きを終え、機内へと入った。その直後、犯人は客室乗務員の制止を無視して、未施錠だったコックピットに押し入り、副操縦士を射殺した。そのまま機長の頭に銃を突きつけ、客室乗務員を脅して機のドアを閉めさせた。なお、犯人はボイスチェンジャーつきのマスクをしていて、肉声を聞いた者はほぼいない。この時、遅れて機に搭乗しようとしていた2名の乗客が締め出され、難を逃れている。


犯人は機長を連れて一旦コックピットに戻り、機長は犯人の要求に従って、機体をタラップから離れるように移動させた。11時28分、犯人はコックピットを出て、自らのスーツケースから取り出したカメラを5台、機内の各所に設置した。これはコックピット内に居てもモニターで機内の様子を監視できるようにするためであった。この間に、機長は管制塔にハイジャックの発生を伝えている。直後に管制塔は警察に通報、事件が発覚した。
犯人は機長を連れて一旦コックピットに戻り、機長は犯人の要求に従って、機体をタラップから離れるように移動させた。11時28分、犯人はコックピットを出て、自らのスーツケースから取り出したカメラを5台、機内の各所に設置した。これはコックピット内に居てもモニターで機内の様子を監視できるようにするためであった。この間に、機長は管制塔にハイジャックの発生を伝えている。直後に管制塔は警察に通報、事件が発覚した。
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===13時45分~17時46分===
===13時45分~17時46分===
生存者の証言によると、14時25分頃、機体前方に座っていた人質6名が、犯人の制圧を試みた。蜂起した6名の人質は席が近く、示し合わせて事に及んだとされている。彼らは一斉にコックピットに走って向かい、犯人が設置したカメラの三脚などをドアに打ちつけ、破壊を試みた。しかし直後、ドアを薄く開けた犯人がコックピット内から発砲、数十秒の後、人質の5人が死亡、1人が左大腿に弾を受けて重傷を負った。日本航空904便の[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%9C%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9_(%E8%88%AA%E7%A9%BA) フライトデータレコーダー]には、8回の銃声が記録されている。
この暴動によって人質の気力が挫かれ、蜂起を提案する者はいなくなったと生存者の1人は語っている{{要出典}}。また、もっと大勢の人質が蜂起に参加していれば、犯人の制圧に成功できただろうとする専門家もいる{{要出典}}。なお、この時点で警察は暴動の発生を関知していなかった。
その後警察は犯人と交渉し、体調不良を訴えていた乗客計3名を解放することで合意した。15時19分に日本トランスオーシャン航空45便から2名、その3分後にはジェットスタージャパン350便から1名の乗客が解放された。
15時58分、20名の人質の解放と引き換えに、政府は犯人に3000億円を支払ったと発表した。それと同時に日本トランスオーシャン航空45便から、約束通り20名の人質が解放された。
しかしその後は身代金の支払いを渋り、政府は一貫しない態度をとった。それを受けて犯人は、先刻の暴動での死者5名の遺体を滑走路に放擲、続いて機体のドアを開け、重傷を負った人質を外に向けて座らせた。この際人質の後方にいる犯人の姿が、一瞬テレビカメラに捉えられている。警察は犯人の狙撃を検討したが、人質への影響を鑑みて断念した。
この見せしめ行動を受け、政府は人質の解放を条件に身代金の一部を支払うことを決定。17時頃、2000億円を追加で支払った。重傷の人質は、機体に近づいたタラップカーと救急車によって回収され、一命を取り留めた。機の扉はすぐに閉められた。
その後も水面下で交渉は続けられ、17時46分に政府は1兆円を犯人に支払い、引き換えに日本トランスオーシャン航空45便の人質133人が解放された。機体ごと解放された日本トランスオーシャン航空45便は、誘導路を通って第一滑走路から離脱した。この時点で政府は犯人の要求額の半分を支払っている。
===17時46分~事件終結===
日本トランスオーシャン航空45便の解放後、警察は強行作戦に打って出た。18時頃[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%B9%E6%AE%8A%E6%80%A5%E8%A5%B2%E9%83%A8%E9%9A%8A 沖縄県警察特殊部隊]が作戦行動を開始したと見られている。SATは機体中部の窓から機内への侵入を試みていた。18時21分、コックピットからは死角となる機体後方から車両が接近、4分後には装備を持った隊員2名が機の主翼の上に登った。しかし、機のエンジンの回転数が突然上がり、滑走を始めた。主翼上の隊員はすぐに飛び降り、2人は軽傷を負った。SATはそのまま撤退した。
機は50mほど滑走して停止し、犯人は空港側にトーイングカーで機体を元の位置に戻すよう要求した。7分後に機は元の位置に停止、犯人は見せしめとして乗客1名を射殺、機外に遺体を放擲した。そのまま機はエンジンを回転させ続け、いつ滑走路上のジェットスタージャパン350便に突っ込むかわからない状態であった。
この膠着状態は1時間以上続いたが、最終的には政府が折れ、犯人の要求を呑んだ。
{{誓いのスタブ|署名=[[利用者:Notorious|Notorious]] ([[利用者・トーク:Notorious|トーク]]) 2年3月12日 (I) 15:30 (JST)}}
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